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検証・自然エネルギー水力発電(4)~宮崎県小丸川水力発電所、フル稼働へ
脱原発・新エネルギー
2011年8月17日 10:26

小丸川発電所の石河内ダム 以前触れたが、九州電力宮崎支社管内にある小丸川発電所(宮崎県木城町)の水力発電機4基が7月営業運転を開始した。この発電所は1999年2月に着工。2007年7月には4号機が、09年1月には3号機が、10年7月に1号機が営業運転を開始。そして、11年7月には2号機が運転を開始したことで全4台(最大出力30万キロワット×4=120万キロワット)での発電が可能となった。

 この発電所は上部ダムとして小丸川水系大瀬内川に大瀬内ダムを、小丸川水系小丸川に石河内ダムを新設して約2.8キロメートル水路で連結、最大使用水量は1秒間で222立方メートルに達し、有効落差は約650メートルにおよぶ。約7時間の発電が可能でポンプ水車は地下約400メートルに設置されている。

 「ようやく2号機が完成して4基すべて営業運転を開始したので本来の定格出力120キロワットの電力が出せます」と、宮崎支社広報担当は語る。現在も定格出力での運転が続いている様子。この純揚水発電の特徴は、昼間に上部ダムから水を落として発電し、夜には下部ダムに落ちた水を上部ダムに汲み上げること。一般の水力発電と比較して全体の効率は落ちると言われるが、渇水の場合でも運用ができるメリットは大きい。

 九州電力管内では揚水発電所としては3番目となる小丸川発電だが、この揚水発電は大規模なダム建設などのためにコストがかかるうえ、建設できる場所が九州をはじめ全国にもほとんどないと言われている。水力発電王国宮崎でも「今後開発できるところはなく、計画もありません」と、コメントする。

 では、水力発電の開発は頭打ちになるのか。いや日本の国土の特性を活かした中小規模水力発電で循環型エネルギーを構築する考えがある。

(つづく)
【道山 憲一】

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