<北九州銀行の誕生までの経緯〈7〉>
北九州銀行は、山口銀行が九州に設置している23店舗が持つ融資残高約6,000億円と、預金約5,000億円の移管を受けて発足する。井筒屋・第一交通産業(上場企業)や日専連ベネフルなどの大口融資先に対する大口融資規制(一企業への融資限度を自己資本額の一定割合以下とし銀行資産の危険分散を図る目的)に対応するため、自己資本額を700億円程度とすると発表。
自己資本が700億円あっても、預貸率が100%を上回る、いわゆるオーバーローンの状態でのスタートとなり、預金が集まらなければ貸出原資をグループから調達するか預金以外のコール資金などで調達することになるという。(銀行関係者)
【北山 譲】
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