ユーザーが全世界で7億5,000万人に達したといわれている「Facebook(フェイスブック)」。日本においては2008年に日本語版が登場、ユーザー数が急増した。実名登録制のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)であるFacebookは、単なるネット上のコミュニケーションツールとしてだけではなく、ビジネスにも活用されている。さらには、"布教活動"にも利用されているようだ。
実際に現在利用している高僧のひとりによると、日本仏教のある密教系の宗派では、日本語版が登場する以前からFacebookを積極的に利用していたという。そこで気になるのは、ネット上に書かれた内容が教義とは異なっている場合などの管理についてである。
昨今、ツイッターやブログ上の発言が問題となり、アカウントを休止・閉鎖したというケースが頻発している。情報のプロであるメディアでも同様の問題が発生した。記憶に新しいところでは、北海道長万部町の公式キャラクター「まんべくん」が、ツイッターで「日本の侵略戦争がすべてのはじまり」との内容でつぶやき、多くの批判が殺到。同町長は8月16日に町の公式HPで謝罪、「まんべくん」のアカウントを停止すると発表した。
実のところ、ネットツールによる情報発信については、監視が徹底されているという。前出の宗派はスーパーコンピューターを所有しており、時折、内容や表現に関しての指導が行なわれているというのだ。布教活動においてSNSが主流となる日も近い!?
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