(株)安愚楽牧場の債権者説明会がきょう(19日)、東京・両国国技館にて、13時より開始された。雨足が強いなか、会場には多数の債権者が訪れた。注目を集める同説明会には、多くのマスコミも取材に駆けつけたが、会場内には入れず、完全非公開で実施された。
6,000万円を投資したという埼玉県の主婦(50代)は、「30年前から投資をしていましたので、安心していました。今思えば、昨年の口蹄疫の対応が悪かったので、あの時に解約すればよかった。震災の影響なので仕方がない面もありますが、とにかく私の全財産なので返してほしい」と怒りをぶつけた。
安愚楽牧場への不満を述べる被害者が多い一方、1,000万円を投資していたという埼玉県の女性(45歳)は「やはり投資は自己責任なので、ある程度のことは覚悟しています。ただ、なぜもっと早く知らせてくれなかったのか。今日の対応によって、今後の方針を決めたいと思います」と、覚悟を決めて説明会に臨む被害者もいた。
会場には債権者からの委任状を手に、会場に乗り込む紀藤弁護士ら被害者対策弁護団の姿も見られた。
債権者説明会は15時まで開催される。神戸に続き、東京でどのような説明がなされるのか、注目される。
【山本 剛資】
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