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竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ~その5」~パチンコ店国家・日本
竹原信一氏・特別寄稿
2011年8月23日 07:00

<パチンコ店国家・日本>
竹原信一氏 この国のあり方はパチンコ店にたとえればわかりやすい。官僚は店の「重役」、一般公務員は店の「従業員」だ。政治家が期限付きの「客寄せ役員であり、店の仕組みを知らないシロウトの客から選ばれる。またパチンコ店は客寄せ目的に、出る台をこっそり教えるサクラも作る。公務員が天下りなど、不公正さに加担する民間企業を儲けさせるのと同じような感じだ。それから、パチンコ店は新聞折り込みをするのでメディアも飼いならされている。この点も国と同じ。何も知らされずに騙されて働き続け、一生負け続ける客が「一般国民」です。

 本当の仕組みを知らない大多数の国民は、公務員に向かって「公僕だろ、客のために働け」などと勘違いしている。店員は店に雇われています。それと同じで、公務員は官僚が国民の人生やサイフと戦うための兵隊です。当然、公務員には国民から給料を貰っているという感覚はまったくない。官僚の作った決まりや行政指導に粛々と従うことで立場と給料を得ている。せいぜい、国民にホンネがばれないように、「国民のために重大な仕事をしているフリする」のが仕事。

 政治家の多くは失業対策です。役所のおかげで職がある。国民のためなどではない。この点、公務員と同じですが、国民の代表に見せながら、その実、役所を国民から守るのが役目です。常に過半数がそうだから、まれに「国民のために何かをやろうという人間がいても、そもそもそれが芝居だったりする。結局、影響力はないに等しい。

 パチンコ店国家・日本。 そもそもパチンコは賭博です。だまされた店の客同士が競い、ひと旗揚げようと頑張る。結果、ほかの客が損をして店が儲かる。客が損した分、店の従業員と重役たちの収入を増やし続けることができます。
住民は逃げない客、本質的に役人が国民に媚びる必要などまったくありません。また、客たち(国民)は常に、互いに競争している。そのためにも国民は、店員(役人)と裏で手を握り、店の出玉情報(交付金や内部情報)というおこぼれを貰ってくるコジキのような人間を政治家にしたがる。すなわち、国民自身が政治や社会に公正さを求めていません。

 国家パチンコ店はたくさん貢いだバカな客や政治家に勲章をくれます。勲章はくれるほうが上で貰って喜ぶのは下。調子に乗った国家パチンコ屋の官僚は、ほかの客が勲章を羨ましがるように新聞、テレビを使って持ち上げます。
日本の官僚たちは大多数の国民を欺くことで繁栄しています。国民は互いに争い、抜け駆けを狙って選挙する。当選した政治屋が、今度は役人側について国民を欺く。そのほうが儲かるからです。
 詐欺国家・日本をパチンコ店にたとえて気づいたことがあります。 韓国ではパチンコは違法なのです。日本のパチンコ店の多くが韓国系、北朝鮮系の人たちが経営していると聞きます。また、パチンコ店と共生関係にあるのが日本の警察。
すなわち、国民全体を食いものにして外国勢力と共に利益を貪る。これが日本の公務員システムです。

 そもそも、「民」の文字が意味するところは目を針で刺し、血が流れる様を表します。すなわち「民」とは目を見えなくされた人々、真実を知ることが出来なくなった者たちのこと。「国が自分たち大衆のためにある、民主主義だから」などと言い張る人たちは、まったく目の見えなくなった本物の「民」です。私たちは官僚・役人に飼いならされた家畜であることに気づくところから始めなければならないと思うのです。

●「すべての官僚について言える重大な欠点は、人物に対する最低限の愛情にかけている点ではないか。 若い時には純真であっても、第一に国民をバカと軽蔑し、第二に失敗しても罰せられない。こうなると劣った国民のために何かしようという気がなくなるのは当然である。」 『昭和という国家』「司馬遼太郎

●「官を慕い官を頼み、官を恐れ官にへつらい、毫も独立の丹心を発露する者なくして、その醜態見るに忍びざることなり。あたかも国は政府の私有にして、人民は国の食客(居そうろう)たるが如し」 『学問のススメ』「福沢諭吉

 つまり、この国家、国民は昔からほとんど変わっていないのです。

【竹原 信一】

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<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。

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