きょう(23日)、午前10時から開かれる予定となっていた佐賀県議会「原子力安全対策等特別委員会」は、委員長の木原奉文県議が九電社員から政治献金を受けていた事実が明るみとなったことで紛糾。正午を過ぎても開催されない異例の事態に陥った。
木原委員長の献金問題については23日未明に福岡市の調査報道サイト「HUNTER」がスクープ(詳細こちら)、次いで朝日新聞の朝刊でも報じられた。
同特別委では、「やらせメール」の発端になったと見られる古川康佐賀県知事と九電幹部らの会談内容を記したメモについての審議を行なうため、当事者である九電幹部ら3名を招致し、質疑が行なわれる予定だった。
その質疑応答を仕切る木原委員長と九電側に、金銭がらみの結びつきがあることが判明したため、委員会の公平性に疑問が生じていた。
献金問題を受けて、自民党以外の諸会派からは「自主的に何らかの回答をしていただきたい」との申し入れが行なわれ、その対応をめぐって委員会開催が大幅に遅れていた。
諸会派の県議によると、木原委員長は議会運営委員会で謝罪したものの、進退については自民党県議団の石丸博会長から辞任させるとの意向が示されたという。午後1時から開かれることになった同特別委だが、委員長席は空席のまま。副委員長が代理を務めて行なわれる。
【行政取材班】
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