私は、飯塚が活性化するためにカギとなる要素が3つあると考えております。1つ目は、観光産業の振興です。まずやはり、旧伊藤伝右衛門邸を中心とした幸袋地区の活性化が挙げられます。少し前に、山本作兵衛さんが自身の体験や見聞をもとに炭坑の様子や労働者の生活を絵画や文章で記録した作品が、ユネスコから「世界記憶遺産」に認定されました。こうした炭鉱文化というのは後世に伝えるべきものですし、学ぶべきことも多いと思います。
また、そうした文化遺産を見に来る観光客を受け入れる器としての宿泊施設が必要です。現在も多少はありますが、旅館・ホテルともにもっと充実させる必要があります。それから道の駅です。「道の駅むなかた」などは成功していると聞いておりますが、これも地域活性化には重要です。とくに飯塚は交通の要衝でもありますから。こうした複合要素があれば、観光産業はもっと活性化していくと思います。
2つ目は企業誘致です。飯塚には伝統ある企業もたくさんあります。しかし、より大きな雇用を生み出すためにはまだまだ市外から企業を誘致してこなければなりません。そのためには、鯰田工業団地のような用地インフラ整備がもっと必要になってくるでしょう。現状では、この部分は全体的に遅れています。
3つ目は、とくに八木山バイパスなどの交通インフラ整備です。現状では、片道1車線しかありません。これを片道2車線にすれば、企業誘致もしやすくなると思いますし、観光にも寄与すると思います。
これ以外に具体的なところで言えば、飯塚オートレース場の改装です。これはすでに行政へ訴えているのですが、なかなか進捗しません。周辺環境を見るにつけ、やはり暗い雰囲気で女性客などは来にくいでしょう。現在の客層だけでなく、もう少しカップルなど新しい客層を意識しなければ、ここは宝の持ち腐れです。
私は現在、「NPO法人ふるさと回帰支援センター飯塚」の理事長、また川津商店街の会長もしており、川津を中心とした飯塚経済の発展に寄与する目的で活動しています。15年前、「少しでもまちを明るくしたい」という地域住民の皆様のお力で、街路灯を111基設置できました。私1人の力ではできなかったでしょう。本当に、地域住民の方々には心より感謝いたします。こうした活動を通じて、少しでも飯塚の地域力向上に貢献できればと思います。
【大根田 康介】
COMPANY INFORMATION
秋元液化ガス(株)
代 表:秋元 正幸
所在地:福岡県飯塚市大字目尾515-84
設 立:1965年11月
資本金:3,500万円
TEL:0948-22-2945
FAX:0948-22-3395
URL:http://akimoto-g.com/
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