原発問題がクローズアップされるなか、九州電力は「やらせメール」や「証拠隠滅」といった不祥事を起こしてしまった。このたびNET-IBでは、「九州ナンバーワン企業の九州電力に対して、あなたは今どう思いますか?」というテーマで、記述形式の緊急アンケートを実施(8月10~16日)。読者からはさまざまな"生の声"が続々と寄せられた。以下、紹介していく(原文は一部修正)。
(1)からのつづき
◇「九州ナンバーワン企業」という表現そのものがおかしい。私は従来から、九電など単なる九州土着のローカル企業としか思っていない。むしろTOTOや安川電機など、世界に生産拠点や販路を持つ企業の方が、社格的には上だと思っている。従って、今の無様な姿に決して違和感はない。そのような無能な企業に地域の生命線たる電気供給を独占させる危険は即刻改め、新規参入を促すべきである。また、独占で不当に得た各種施設を始めとした資産などは、東電と同じように公益のために剥奪すべきである。
◇営業をしなくても、売り先がある商品(電気)を販売して、従業員は高収入を保証されている。一方、その国際的に割高と言われる電気を使って物をつくり、売れるかどうかわからない状況でマーケティング、営業をし、お店を構えても収入はともなわない。日本はなんと不公平な社会になってしまったのか。一般企業にとって公的な支出が多く、コスト高となって国際競争に勝てなくなり、製造業の国外脱出、産業の空洞化を招いている。まさに、高コスト、既得権益にまみれた象徴が、九電や電気会社だと思う。
◇今回のさまざまな問題で、今、真っ先に取り組まなければならないのは、オール電化の営業推進ストップである。電気予報を発表し、節電を呼びかけながらも、一方ではオール電化を推進している。オール電化をやめた方が今後の節電に大きく寄与するだろうに、こうした逼迫した状況でも決してオール電化推進をやめようとしない。まさにこの体質こそが、九電の問題である。
◇九電の言動が理解できない。原発は絶対に必要で、ニュークリアがなくなる影響を説けばわかり合える。わからなければ困るのは国民。対話の前に八百長をしてバレたから、ややこしくなったのだ。
【メディア戦略事業部】
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