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【宗像特集】「柔らかく、住んでみたいまち」へ~宗像市長 谷井博美氏(1)
自立する地域社会
2011年9月 5日 16:29

 2001年より宗像市助役を務め、06年より市長に就任。10年に再び市長選に当選し、約10年間にわたって宗像の市政運営に携わっている谷井博美氏。今回、「地域力とは何か」という問いに対するヒントを得るべく、谷井市長に資源豊富な宗像市の現状と課題について、フリーアナウンサーの中村もとき氏が話を聞いた。

宗像市長 谷井博美 氏、中村もとき氏

 中村もとき(以下、中村) 今から40年くらい前になるのかな。森林都市の開発が始まった頃、実は私、見に来たんですよ。環境は良いし、あのときは一戸建ての敷地面積が広かった。100坪はあったと思います。

 谷井博美市長(以下、谷井) そうですね。100坪以上という一定の目安がありましたからね。

 中村 福岡市なら同じ価格で50坪くらいですから、これは良いなとかなり心が揺れました。でも宗像市民にはならなかった。それは、サラリーマンで通勤が大変だったからです。当時は国道ができていなかったし、JR(当時:国鉄)も今ほど便利ではなかったですから。しかし久しぶりに来てみたら、赤間周辺はかなり変わりましたね。

 谷井 それはやはり合併効果です。私も実は40年、自由ケ丘の隣の葉山という団地に住んでいます。そこに来た当時は、まだ家はまばらでしたよ。そこから福岡県庁に通勤していました。

 中村 あの頃、赤間駅周辺は狭い道と田んぼだけでした。それが今は巨大なショッピングモールがあって、住宅も建ち並んでいる。こんなに変わるものですか。

宗像市長 谷井博美 氏 谷井 今から30年ほど前、ベッドタウン化して日の里が巨大化し、その周辺に住宅地がたくさんできて人口が急激に増えました。81年に宗像町から宗像市になって30年が過ぎましたが、人口は3万人から5万人を超え、さらに2度の合併を経て、今では約9万6,000人になりました。商業施設なども増えました。
 また、宗像市は福岡と北九州の中間に位置しており、通勤に良いでしょう。中村さんが来た時代と違い、JRの特急が止まるようになったり、国道が整備されたり、近くに高速のインターもできました。

 中村 急激に便利なところになったわけですね。

 谷井 そうですね。それから、ここは住環境が良いですね。30年以上前の宗像町時代から、自由ケ丘などの団地開発とともに上下水道を整備しました。

 中村 宗像に関しては、先に上下水道が整備されて団地開発が始まったということですか。

 谷井 引き金が団地開発だったということです。それに引きずられて公共下水道の整備が必要になりました。おかげで、旧宗像市は下水道整備がほぼ100%、旧玄海町もほぼ下水道整備が終わりました。来年には90%を超えるでしょう。これも合併効果ですね。

(つづく)

【文・構成:大根田 康介】

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<プロフィール>
谷井 博美谷井 博美(たにい ひろみ)
 1940年愛知県名古屋市生まれ。幼少より熊本で育つ。63年熊本大学法文学部を卒業し、福岡県庁に入庁後、福岡県鞍手福祉事務所に勤める。88年県立小倉高等技術専門校長に就任。89年県環境保全施設計画室長、92年、県農政部副理事兼農政課長、94年県企画振興部空港対策長、96年企画振興部長と、県の要職を歴任。99年に福岡県庁を退職し、空港周辺整備機構福岡空港事業本部理事に就任。01年宗像市助役、03年からは新宗像市助役を務める。06年宗像市長に就任。10年、市長選に当選し2期目を務める。


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