<北九州銀行の誕生の行方<5>>
馴染みは薄いかもしれないが今回加盟を予定している北九州銀行や、山口銀行・福岡銀行・西日本シティ銀行などが加盟している「全国地方銀行協会」は地方銀行を下記の通り位置付けている。
2.地方銀行の活動方針
全国地方銀行協会では、会員銀行に共通する問題に対処するため、主に次のような活動を行なっています。
(1)会員銀行の幅広いレベルでの会議を開催し、金融制度・金融政策・地方銀行にとっての重要課題などについて意見を交換し、必要に応じ関係方面へ提言を行なっています。
(2)お客さまのニーズに合った新しい金融商品・金融サービスの研究を行なうとともに、経営の一層の効率化のため、銀行業務の改善・合理化策を検討しています。
(3)内外の経済金融動向、銀行経営に関する調査・研究、資料の収集・作成を行なっています。
(4)会員銀行の役職員に対する各種研修を企画し、実施しています。
3.地域のリーディングバンク
地方銀行は、全国津々浦々に約7,500の店舗、約3万5,000のCD・ATMを配置し、本店所在の都道府県を中心とした地域に稠密な支店網を張り巡らせています。この店舗網を通じて、個人のお客様や地域の中堅・中小企業のお取引先の多様な金融ニーズにお応えするとともに、地域社会の振興や街づくりのため地域金融の主導的な役割を果たしています。
地方銀行は地域経済の中心的役割を果たしている。しかしトップの横浜銀行(神奈川県)や千葉銀行は都銀並みのボリュームがあるが、下位行には第二地銀以下のボリュームしかない銀行もあり、地域経済の衰退とともに合併による再編が避けられないと言われている。今までは何とか命脈を保ってきたが、もはや護送船団方式の金融行政は通用しない時代に突入している。
【北山 譲】
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