来年(2012年)3月に閉園を予定している福岡市東区の学校法人筑紫海学園 香椎幼稚園。同幼稚園の幼児教育の特長を伝えようと保護者会が発行した新聞「なかよしひろば」の最終号となる第10号が9月26日に発行された。
同新聞は、毎号、香椎幼稚園の教育カリキュラム(行事における食育、社会教育など)の特色を紹介。福岡県立図書館に常置されている。
最終号では、生活協同組合グリーンコープが新たに学校法人を設立し、アイランドシティ(東区)に建設する新幼稚園(認可申請中)へ、香椎幼稚園の教育を引き継ぐことになった経緯を説明。09年9月、香椎幼稚園の閉園決定以降、在園児や卒園生の保護者が中心となって街頭で6万人を超える署名を集め、同年12月に存続への支援を要望する請願を福岡県議会に提出したことなど、維持存続の取り組みが書きつづられている。
57年もの歴史を持つ香椎幼稚園の教育は、『地域に愛される幼児教育』として、教職員をはじめ、その恩恵を受けた保護者・卒園生が地域社会に残すべきものとして、存続を訴えた。その記録とも言える同新聞は、教育のあり方が問われる今、貴重な資料と言える。
▼関連リンク
・香椎幼稚園新聞「なかよしひろば」第10号(表)(PDF).pdf
・香椎幼稚園新聞「なかよしひろば」第10号(裏)(PDF).pdf
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