<これからの大分駅前は?>
パークプレイス大分とトキハわさだタウンのふたつの商業施設は、テナントもそろい、商業施設自体も充実していることからパルコを利用していたであろう地元の学生や若い世代は主に郊外施設に流れたと考えられる。
もし、回遊性が高まれば、同じ百貨店でもトキハわさだタウンのような大規模な駐車場は大変な魅力を持つことにもなる。駅前のトキハ本店とトキハわさだタウンは客層が類似していることから、自社競合を起こしかねない。
商業施設の開業、改装など話題の多い福岡市の中心部天神や博多には、大分からは片道2時間から3時間程度で到着が可能であることから、大分からも特急列車や高速バスを使って週末などに遠方から買い物に来る若者も多い。回数券を購入すれば、片道2,000円~3,000円程度と割安になる。
現在、ぽっかりと空いた状態となっている駅前の一等地のパルコ跡地の現状は、パルコをはじめとした駅周辺の商業施設が、地域の交通事情や住民のニーズに対応していたかという問題点を問い返さざるを得ない。
JR大分駅は、高架工事中で、2012年春に完成予定だ。その後、14年頃アミュプラザ進出の話も聞かれ、新たな駅へ向け着々と工事が進んでいる。新たな駅のオープンの際には、パルコ跡地に後続の施設も決まり、駅の不便さといった問題点も改善され、駅周辺の商業施設も活気あふれる姿で賑わいを見せていることが期待される。
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