<疑問は古紙の廃却から始まった>
この疑問は先日、NET-IB編集部の倉庫に溜りにたまった新聞や書籍の一掃を計画したことから始まった。一掃するには、当ビルが実施している無料の古紙回収にまわすことが最善の策だが「数が多すぎる」とビル関係者からやんわりと却下された。となると業者に頼むしかない。
近隣地区の事業系の一般廃棄物を取り扱う業者を調べ、電話で見積もりの依頼。見積もりは中型トラック1台分の古紙の回収料金が約3万円、別編集部のある8階からの移送料1万円かかるという。次いで別の業者である古紙を中心としたリサイクル業者に見積もりを依頼すると、料金は「無料でいい」とのことだった。
廃棄だと金額が発生し、リサイクルだと無料。今回の廃棄物は書籍関連が多くリサイクルに適しているという。はて、「事業系一般廃棄物 収集運搬許可業者」とはどんな区分になっているのだろう。まず、事業系廃棄物収集運搬許可業者は福岡市内を13区域に分け、区ごとに業者を配置しているという。運営や担当地域の確認は市内にある協同組合福岡市事業用環境協会が行なっているとのことで早速取材に行った。だが、「詳細は市の環境局に聞いてくれ」の一点張りであった。
一方で、今回入手した福岡市の業者一覧表には「なお、許可を受けていない者に処理を依頼することは、法律違反になります」との但し書きがある。廃棄物処理関連について理解していない人が見れば上述した13社に必ず業務を依頼しなければならないと勘違いするのではないか。その疑問も含めて、福岡市環境局を取材したのだが――
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