<許可した事業系一般廃棄物運搬業者数はなぜ減らない>
廃棄物は家庭から出るゴミと事業所から出るゴミと大別される。事業所から出るゴミに関しては、さらに事業系一般廃棄物と産業廃棄物にわかれると勉強した。ただし、その事業系一般廃棄物の運搬を取り扱うのは13社に限定して許可を出しているという。
大きな疑問は、地域を区分けして13社に限定、運搬の取扱許可を出している点だが、福岡市環境局によると、事業系の一般廃棄物処理運搬は過去に市が取り扱うべき廃棄物の量が許容量を超えていたことから、手が足らない部分を福岡市事業用環境協会に属する13社に対して取扱いの許可を出して補ってもらっていたとのこと。現在も13社に対しては地域の割り当てを行ない、13社で総数125台のパッカー車が夜間業務を行なっているという。
福岡市の資料によると、2010年度の事業系のゴミは総計約28万3,000トン。そのうち同協会が取り扱っているのが16万7,359トン。年々、ゴミの有料化やリサイクル意識の高さから、基準値の02年度の事業系のゴミの総計約37万トンと比べると、10年度は約23.5%減少している。となると、ゴミの量は減少傾向にあるが、許可業者の13社の数は変わらないのもおかしな話になってくる。
市の職員によると、今後も業者に対して許可をしていく考えのようだ。しかし、社会的に今後、廃棄するゴミの量を減らすために分別を行ない、積極的にリサイクルを行なっていくことが主流となっていくだろう。無料でリサイクルに出したほうが得策でもある。したがって、許可業者の取扱い量はますます減っていくことが予想される。
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