高島市長!! 10月29日朝、テレビ西日本(TNC)の番組に出演した際の発言で、市民から驚きの声があがっています。市長は、同6日から14日まで、韓国・釜山で行なわれた『釜山国際映画祭』に招待を受けたそうですね。そして同番組で、そのときの感動と、釜山に「追いつき追い越せ」で頑張りたいというお考えを熱弁しました。
釜山の国際映画祭は1996年に始まり、今年(2011年)で14回目。上映作品数は約67カ国・306作品というたしかに規模の大きい映画祭です。しかしながら、国際映画祭では、福岡が先輩。毎年9月に行なわれる福岡国際映画祭は1991年に始まり、今年で21回目。ただし、今年上映されたのはアジア13カ国・地域の全32作品と、規模からいって釜山の約10分の1となっています。おわかりのことと思いますが、『追いつき追い越されたのは福岡のほう』なのです。
市長の発言にもっとも腰を抜かされたのは、日本トレイド(株)の山崎和則社長です。山崎社長は、エンターテインメントの本場である米・ハリウッドからパラマウント映画のテーマパークと、芸術とエンターテイメントビジネスの包括的教育を行なう教育機関「UCLAエクステンション」を福岡市東区のアイランドシティへ誘致しようと市長以下、副市長2名(山崎一樹氏、渡邊正光氏)にご説明にあがったと思います。
たしかに近年の韓流ブームで、我が国における韓国映画は着実に地位を高めつつあります。しかし、エンターテイメントの実力では、釜山がハリウッドにまだまだ遠くおよばないことは山崎社長だけではなく、ほとんどの市民が認めることでしょう。何よりハリウッドには100年近くの歴史の蓄積があります。高島市長も子どもの頃からハリウッド映画を見て育ったのではないでしょうか。
したがって、「市長が手紙1枚書けば、いつでもハリウッドがやってくる」と、胸を張ってご進言した山崎社長にとってみれば、市長が韓国・釜山に「追いつき追い越せ!」と熱弁する姿は噴飯モノ以外の何物でもなかったようです。
余談ですが、我が国でも大人気の韓国アイドルグループ「少女時代」は、つい先日、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで初公演しました。そのほか、アメリカの音楽チャンネル「MTV」にも出演。このことは、韓国で大ニュースとなりました。ちなみに、マジソンスクエアガーデンもMTVも、山崎社長が市長に引きあわせようとしている米・VIACOM(バイアコム)社の傘下にあります。
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