<2012年は日本に環境ビジネス>
――国際社会で認められた2011年を踏まえて、2012年の展望をお聞かせください。
山本 今、経産省から委託を受けた第一段階の現地調査が終わり、それを書類にしているところです。認証機関が僕らの仕事を認め他の研究機関も含め調査をし、その結果が公表されれば、環境ビジネスは勢いづくでしょう。皆に認められる自信はあります。最初にお話ししたとおり、京都議定書によって、日本はCO2削減を6%削減する義務を担いましたが、2008年から始まった第一期間が2012年で終了します。その後はポスト京都議定書といって取り組みがまだ決まっていません。地球温暖化を防止しなくてはいけないということは解かっているものの、世界のレベルで環境保全に対する方向性が決まっていないのです。そもそも197の国と地域が一致して進めるというのが無理なルールだったので、国連の調査による仕組みか、プライベートな仕組みか、日本が独自に取り組む仕組みか、相手国との二国間で新たな仕組みを作るのか、どこも様々な仕組みを模索しています。その結果、どのような方向性が示されるにしろ、柔軟に対応できるように、私達の企業も準備しています。
来年は、日本の人達から、私達の活動に気づいてもらう一年になるでしょう。マングローブ植林活動については、日本では、弊社を含め他の活動も多くあり、断トツに日本がリードしています。フランスがやっと腰をあげたようだが、追いつけないぐらいにリードしているのです。その中で、私達の仕事は成功しています。環境ビジネスには、地球の為にも、経済発展にも大いに関わってくる、それぐらい底知れない価値が眠っています。例えば、日本人は、水をお金出して買うのは馬鹿らしいと言っていたでしょう。今はあたりまえになっていますね。同じことが空気でも起こるでしょう。素直な目でみれば、小学校レベルでわかることです。どういうレベルでものを見ることが出来るかという感性によって、世界は変わっていくと思います。感性を磨いていくことが、日本を変えることになるでしょう。地球の生産力が一番でかい、と言うことを、認識出来れば社会は良くなっていくのだと、皆が気づいてくれる一年になって欲しいですね。
――ありがとうございました。
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