中国山東省青島市郊外のホテルで、日々変わり行く中国を観察している現地滞在のフリーライターがいる。福岡と青島を定期的に行き来している彼に、リアルな中国の今をレポートしてもらった。
中国の大手生命保険会社、匯豊人寿が発表した「中国人の家庭状況アンケート」によると、中国では、女性の63%が「自分が家計をコントロールしている」と回答し、男性の58%を上回る結果となった。中国では、家庭でのお金の管理は、女性が担うのが当たり前という状況のようだ。
今回のアンケートは、世界17カ国・地域で1万7,000人を対象に行なわれた。「家計に関する決定権を持つのは誰か?」という問いに対し、女性の63%が「自分が財布のひもを握っている」と、答えた。同様の回答をした男性は58%だった。一方で、諸外国では、ほとんどの国で、財布のひもは男性が握っていて、世界全体では65%の男性が家計の決定権者で、女性は53%だった。
匯豊人寿によると、「中国は都市化が進むにつれて、女性の教育レベルや社会進出の機会が増していて、家計プランにおいても実権を握る割合が拡大し続けている」とし、家庭のなかで、女性がだんだん強くなっていることをうかがわせている。
今年9月に発表された、中国大富豪ランキング(胡潤百富)でも、ランキング上位者は、男性に比べて、女性は裸一貫から財を築いたタイプが多く、ここでも、「中国では男女平等化が急速に進んでいる」との見解を示している。
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