24日、福岡県教育委員会は、教職員ら4名の懲戒処分の決定を発表した。内訳は、20代の北九州市内県立高等学校講師が、8月中ごろ在校する女子生徒に対するわいせつ行為で免職。
また、50歳代のみやま市内の中学校教諭は生徒に対する暴行により停職1カ月。同教諭は、9月23日、部活動の指導の際に口答えし指示に従わない生徒に対し頭を1度たたいたところ、生徒の手が同教諭の頬にあたったことで叩き返されたと思い激怒、当該生徒を体育倉庫にあるリアカーの荷台に押し倒し馬乗りになり、荷台の床板に5回ほど打ちつけ頭を殴った。生徒は首に引っかき傷、左側頭部、右大腿部、左膝を打撲した。同教諭は、これまでにも体罰を何度も行なっており、校長より厳重注意を受けていたという。
一方、那珂川町立安徳小学校講師、川本純司講師(23)は10月11日、福岡市内のレンタルCD・DVD店で女性会社員のスカート内をカメラ付き携帯電話で盗撮し、通報され警察が現行犯逮捕し、結果免職が決定。
また、教育委員会事務局主事は、11月8日、自治体職員研修会で携帯電話のカメラで女性職員の下半身を撮影、またドライブレコーダーで動画を撮影しようとした。記録媒体が装着されておらず結果撮影はできなかったが、気がついたほかの職員により警察に通報され、事情聴取を受けることとなった。停職処分4カ月。
なお、今年度、福岡県教育委員会が管轄する公立学校教職員の懲戒処分件数は、この度の3件をふくめ計5件となる。ちなみに昨年度は、8件の懲戒処分があった。
懲戒処分となったものの内容はどれもひどいものばかり。その上、停職処分にとどまった被処分者は、再び職場に戻る。一方、被害受けた人の心の傷は1カ月や4カ月で癒えることはないだろう。
*記事へのご意見はこちら