<「自助、共助、公助」と「連帯、連携、協調」の精神」>
3月11日の大震災と原発事故は想像を絶するものでした。亡くなった多くの御霊に手を合わせるとともに、この国難を乗り越えるためには、国民が一丸とならなければならないと思います。
被災地である福島県と宮城県を視察し、海岸に降り立って見た光景は忘れることができません。極限状態での避難。そしてその後も続く復旧・復興の最前線で活動されている行政の皆さんの「凛とした」立ち振る舞いに、ただただ頭の下がる思いでした。生きること、生かされること、人の絆、そして公共サービスの在り方などなど、価値観の大きな転換点にあることを否応なしに感じさせられました。
これからは、あれもこれもと総花的にやれる時代ではなく、課題を絞っていかねばならないと思います。
「有明海の再生」と「農業の再生」は私にとってのライフワークでもありますし、関係する県議や国会議員の皆さんと連携して進めていきます。様々な地域の問題解決のためには、自民党だから、民主党だから、ということではなく、その壁をとっぱらって、ひとつになって対応していかないと前には進めません。観光の発展のためにはさらに官民一体となった取り組みが必要だと思います。環境の柳川市になっていけばもっともっと観光客を呼び込むことが可能だと思います。
そのためには、「自助、共助、公助」の精神が原点に据えられねばならないと思います。選挙戦で「おもてなしの心」を強調していましたが、笑顔で観光客を迎え、言葉を交わすことはもちろんです。同時に環境をきれいにしていく、街並みを小奇麗にしていく、住民が自発的に参加していく、行政と住民の関係をつくっていく必要があると思います。行政ばかりに頼るのではなく、「連帯、連携、協調」の精神で地域を興し、街をつくっていく時代が来ていると思います。古くからの良い伝統を残していきながら地域のコミュニティーをつくっていく必要があります。心の豊かさが失われている時代に、自然への畏敬の念が文化として残っているこの地域に「心の通う政治」を実行していきたいと思っています。
大阪府知事選や市長選の結果をみても、「これまで通りの発想ではやっていけない」と強く感じます。いわゆる「二重行政」の問題もあらためて考えさせられました。私は、地域と人々のなかにある、うっ積した思いや課題にどう応えていくのかが大切だと思っています。これまでの政治手法や、力の関係で行政を進めていく時代はもう終わりだと思います。
「自助、共助、公助」と「連帯、連携、協調」の精神を土台にした行政と住民の関係を築いていくことが、私の役割だと思っています。
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