FIFA女子ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」。美しく強い「なでしこ」はスポーツ界だけではない。今、閉塞感ただよう福岡経済界において、男性顔負けでバリバリと働くパワフルな女性たちにクローズアップし、毎回ひとりずつ紹介していく。第7回は、執筆活動や全国各地での講演などを行ない、笑顔の大切さを語り、笑顔の心を広げていく活動を行なっている福田純子氏。今までの活動や、2012年を新たにしたこれからの抱負をうかがった。
<人生を一変させる気づき>
福田氏は大学卒業後、フリーアナウンサーを務めていた。その当時「まるでお葬式の声」と先輩に指摘され、どうしたら印象を変えられるだろうかと模索する。
「先輩の指摘は厳しかったですが、あこがれのテレビ局で働きたいとの想いから、上手でなくてもいいから、せめて君のおかげで楽しかったと言われる人になりたくて、笑顔人生をスタートさせました」と、福田氏は笑顔で語る。この時の気づきから、自分自身が笑顔で生きようという決心をして、道を歩みだす、福田氏自身の変化がその後の笑顔人生への引き金となった。
様々な経緯を経て、彼女は「笑顔の福田さん」になっていった。笑顔によって自分自身が変化し、笑顔が人生の大きなターニングポイントであったと気づき、執筆活動を行なうようになった。「笑顔があれば」(1986年)という本がベストセラーになり、大きな反響を呼んだ。以来、講演、エッセイストとしての執筆活動など幅広く活躍している。
<夢の笑顔共和国>
その本に記した彼女の夢は、「笑顔共和国」だった。共和国といっても、国土も国境も軍隊もない。そこにあるのは、笑顔と、笑顔の心だけである。
「そんな国なら私も入りたいというお手紙が全国から90通ほど届きました。その声をきっかけに笑顔共和国という文化団体が発足しました。笑顔に出会い、人生がかわり、みなさんと意識を共有できる世界ができていったというのが、これまで笑顔の歴史です」(福田氏) 彼女は現在、「笑顔共和国」の大統領を務めている。
「笑顔共和国」とは、福田氏が笑顔の意識革命を提唱し設立、「笑顔の種まき運動」を世界中で展開させる文化団体だ。特別何か活動を行なう組織ではなく、一人ひとりが笑顔を実践することで、それが周囲に波及していく笑顔意識の集合体としてのネットワークである。
「笑顔共和国の活動は、25年続いております。笑顔共和国はどうしたらみんながニコニコできるかという心を共有する場です。笑顔は年令、性別、学歴を問わず誰もが今すぐ実践できるしぐさです。一人が笑顔の心で満たされれば、誰も傷つけることなく世界に一つ笑顔が存在します。その笑顔を一人二人と世界に広げて行くことが、巧まずして、21世紀にふさわしい何人をも攻撃せずに平和を実現して行く道だと思います。そして、最終目的は国が亡くなること。あえて『笑顔共和国』と言わなくてもみんながニコニコできる社会の実現を夢見ています」(福田氏)
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■笑顔共和国 第26回笑顔記念式 100年後 ひとつなぎの世界に向けて
<日 時>
2012年2月11日(土・祝)
記念式 受付 午後1時30分~ 開演 午後2時~
交流会、祝賀会受付 午後6時45分~
祝賀会 午後7時45分~ 開演
<場 所>
ヒルトン福岡シーホーク
笑顔共和国は笑顔意識の人々が集う文化団体です。笑顔に共感できる方であればどなたでも参加することができます。
詳細、お問合せは、笑顔共和国事務局(092-531-1592 369@egao-kyowakoku.co.jp)まで。
<プロフィール>
福田 純子(ふくだ じゅんこ)
(株)oneスマイル 代表取締役。フリーアナウンサーとして活躍後、著書「笑顔があれば」のベストセラーを機に1987年福田純子オフィスを設立。同年、文化団体「笑顔共和国」を建国、現在同国大統領としても活躍。エッセイスト、コメンテーター、セミナーなど多岐にわたる活動を通じ、笑顔の種まき運動を展開。令翠学運命鑑定士「櫻、令翠」としても活躍中。2010年6月現社名に変更。「人はつまずいた数だけ優しくなれる」「笑顔は人生に効くクスリです」「笑顔の種」など著書多数。
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