<拓さん、ヤル気が満々>
『保守の牙城』と見られていた西区北崎の市民達も「大阪橋下維新の会」に期待をするというマグマが充満していることは前回、触れた。ところが相変わらず脳天気な人がいらっしゃった。『拓さん』こと山崎拓先生だ。2月3日、福岡日韓親善協会の新年会でのことである。自治体首長・各政治家・経済界のお歴々が集まるなかで、独り異色の存在の方が燦然と輝いていた。あの拓先生がパーティ会場を闊歩されていたのである。この先生と韓国とは縁が深いから、出席されることはまったく奇異なことではない。
えらく元気溢れる歩き方をしている。昨年末と比較しても断然、血色が良くなっている。親しい経営者が、「新年に挨拶に来られたが、ヤル気満々だった」と証言していたのを思い出してあらためて拓さんを眺め直した。「拓先生!!どうですか、お立ちになられるのですか?」と質問を投げてみた。明解な返事はされずただニッコリと笑みを返してきた。「余裕があるな。これは立つ意志が固いな」と直感的な確信を得たのである。
<誰もが否定的なのに>
側近中の方々はすべて否定的な考え(当選しない)で固まっている。逆に周囲の第三者的な者達は無責任に「拓先生みたいなリーダーが復活しないと日本の政治は駄目になる」と持ち上げる。罪づくりな奴らだ。そんな調子にのせられる拓先生もお目出度いが、軽はずみなことを言いまくる方が加害者だ。落選したらこんな輩がいの一番に「拓先生もついに晩節を汚した」と吹聴するであろう。
水面下では側近中の側近の方々は必死で止めに入っているとか。だが本人は聞く耳を持っていないらしい。「もう中核の行動隊を組織するのは無理だよ」と自嘲気味の人もいる。「コダマさん!!立つなら応援するよ。しかし、誰が投票してくれると思う。勝てるわけはないだろう。2区の中央区一つ分析をしてみたらいい。マンションだらけでの新住民の人達はTVに左右される投票民だ。拓さんのことを面白おかしく取り扱ったならばもう終わりさ!!これならば民主党の稲富氏にも負けるかも」。
もう一つ悪いのは側近中の方々だけが拓先生の身を真剣に案じておられるが、第二戦線の応援団もあまり本音を進言しないことだ。立候補するかとみられていた地方議員たちも拓先生に禅譲を迫る気迫を持ち合わせていない。そのオヤジですら拓さんと定例の会食を度重ねているというのに「もう譲ってくれませんか」という声さえ発しきれないという。情けない光景が浮かんでくる。
2区はどうも水面下では第三勢力の女性を担ぐ画策が行われているようだ。冒頭に登場した拓さんの選挙中核を担ってきた側近が「橋下市長やみんなの党の渡辺代表が応援演説に来たら勝負にならない」と警戒の念を述べていた。永年の培ってきた選挙勘であろう。
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