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竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ(9)」~村、国、世界、青い血の特殊社会
竹原信一氏・特別寄稿
2012年2月 9日 16:00

 原発事故が収束していないなかの1月31日、福島県川内村の村長は帰村宣言をしました。川内村の前の村議会議員西山千嘉子さんは村を牛耳る特殊社会について、次のように語っています。

 行政と議会、そして職員OBが村を牛耳る、そこに一族家族が加わり、特殊社会を形成しています。川内村帰村宣言はこの特殊社会を守るためです。特殊社会は国策追従と、住民の犠牲のうえに維持されているのです。
 町村政治は、ほとんど派閥争いのなかで行なわれます。住民も支持議員に合わせて対立します。しかし、議会は対立をしていません。対立に見せかけながら、結局は「政権は支持者を優遇するのは当然」と住民総意を偽装する。このように、見かけの政権交代をしながらお互いの利権を享受します。住民は対立したまま、本当の議会の姿を知らないのです。

 西山さんは「住民が議会の本当の姿を知らない」と言っています。でも私は、「人々は良く知っている。知っていながら、対立に表向き付き合っている」のではないかと思っています。

 たとえば、1983年の「原発講演会」での高木孝一敦賀市長の講演。

 「そりゃあもうまったくタナボタ式の街づくりができるんじゃなかろうか、と、そういうことで私は皆さんに(原発を)お薦めしたい。これは(私は)信念を持っとる、信念!
 ......えー、その代わりに100年経って片輪が生まれてくるやら、50年後に生まれた子どもが全部片輪になるやら、それはわかりませんよ。わかりませんけど、今の段階では(原発を)おやりになった方がよいのではなかろうか...。こいうふうに思っております。どうもありがとうございました。(会場、大拍手)。

 『(会場、大拍手)』には呆れます。呆れるけれども、住民はこの程度のものだというのを私も体験してきました。
 私は、住民が議会と役所のひどすぎる現実を知れば、暴動が起きると思っていました。ですが、2万4,000人ほどの小さな市で、真実を伝えるビラを合計20万枚以上、5年間も配り続けたが暴動は起きなかった。結局のところ、私が議員をし、市長をするという小さな反乱があっただけ、逆に、議員と市役所職員、新聞社、テレビ、裁判所、検察、プロ市民といった特殊集団が反乱を起こす日々が続きました。

 私の感覚では、およそ半分以上は子や孫の世界のことよりも、自分の今日の生活を第一にしてしまう。改めて問われたときに、良い親を演じるだけ。多くの人は、役人による税金を使った買収に快く乗ってしまう。積極的に加担もする。私は50歳を過ぎてやっと、世間の"当たり前"を知り始めました。私が報道でしばしば厳しく取り上げられたのも、「報道とは裏で手を握る」という暗黙の常識というものをわかっていなかったのが原因のようです。

 武田邦彦教授は言います。「大人たちは、とくに男たちは、自分のカネ以上には子ども世代のことを心配してはいない。考えてもいない。多くがヌケガラです」。
 実に本当にそうだと思います。世間の人は権威に反応しているだけで、ほとんど自分では考えないで暮らしている。私は自分の見たものを信じて、考えることで常識を突き抜ければ、世界をスッキリと理解できるのに気付きました。それまでは、何かをごまかしてつじつま合わせをしてきたのです。

 最大の気付きは、おカネに関することです。たとえば、自分のおカネを公然と傷つければ、政府が私たちを逮捕しに来ます。つまり、おカネは自分のものではなく、もちろん政府のものでもない。『株式会社 日本銀行券』と書いてあります。
 実を言えば、日本銀行は国際決済銀行の支店のようなものです。国際決済銀行は戦争中であっても、対立する国の両方に融資をしてきました。したがって、私たちが使っているのは、本質的に国際決済銀行のおカネなのです。決済銀行を国民から守るのが国家の役目。おカネの前に独立国家は存在しない。さらに驚くべきことは、決済銀行は国際機関ではなく、国際銀行家の私物です。結局、私たちは国際銀行家のニセ札を使わせていただいている。
 このことから、中央銀行を持つ国家間の対立は、それが戦争であっても国際銀行家にコントロールされた、国民を欺く芝居です。日本の不景気やリーマン・ショックなどは、決して日本政府や日銀の不始末や偶然などではなく、国際銀行家がすべてを仕組んできたと見れば完全に合点がいきます。

0209_nakagawasi.jpg 政府紙幣を発行しようとしていた中川大臣が酩酊会見をしたそのとき、同席していたのが日銀総裁白川方明氏。もう1人が、財務官僚の篠原尚之氏です。篠原氏はその後、IMFの副専務理事に出世し、そこから日本政府に15%の消費税を要求しています。政府紙幣と中川大臣を葬ったのは彼ら、国際銀行家の従業員です。日本国民の公僕などでは決してありません。

 私たちはずいぶん昔から、世界支配を確実なものにしようとする詐欺師の手のなかで暮らしています。これを「ユダヤの陰謀」と呼ぶのは適切ではありません。国際銀行家はユダヤ人の迫害にも加担してきました。「ユダヤの陰謀」も国際銀行家が仕組んだカモフラージュだと思います。アメリカやヨーロッパの影響力のある人々の間では、「新世界秩序」「地球統治」という言葉が公然と、多く使われ始めたと聞きます。
 アメリカやヨーロッパでは、国際銀行家家系の人間を『ブルーブラッド(青い血)』と呼んでいます。世界は、特殊社会の「青い血」による支配が完成されようとしている、その寸前のようです。
 彼らの不正なコントロールを通用させているのは、私たちの「暗黙の常識」や「不正なしきたり」、つまり「ヌケガラ精神」です。私たちはヌケガラになり、理屈の通らない世間や常識におびえてきました。

 すべての役所に蔓延する不公正、どこにもある、似たような特殊社会をウッカリと見過ごしてきた私たちに責任があります。理屈の通らない常識や、しきたりを突き抜け、知性と良心ある人間としての責任を果たせば、「青い血の支配」から自由になれると思います。一人ひとりが世間から自分を取り戻すことで自由になれる。人々の自由と人権を取り戻すことができると思います。

 まずは、受験勉強と学校教育、報道によって反応するだけの肉片になっていることを自覚する必要がありそうです。社会を逆さまから見てみてください。地位の上は道義的な下であることを自分自身で確認してください。ついでに、道義的な一番下のところ、特殊社会に居る「青い血」の方々が、おカネの目で私たちを見つめていると知ってください。"おカネの虜(とりこ)"は、すなわち特殊社会、「青い血」の方々の"家畜"になることなのです。

(つづく)
【竹原 信一】

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<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。




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