ヨコミネ式教育で有名な横峯吉文氏は「人間は10歳までに脳と体の基本がほぼ固まる。この時期が最も重要だ」と語る。ヨコミネ式保育園では、園児が3年間で本を2,000冊も読む。決してスパルタなどではなく、子ども達が自然に育ってしまう。正しい成長の過程でストレスが消え、免疫力が向上する。アトピーも喘息も治る。
横峯氏が運営する保育園は、子ども同士が影響し合う効果で毎年、学力が上がり続けている。昨年は小学校一年生で珠算一級が出た。園児全員が逆立ち歩きが出来るようになり、駆け足でも小学2年生レベル。絶対音感もつく。最近では、子どもたちの間で漢字ブームがおこり、保育園児が漢字交じりの日記も書いている。
人間は初期の段階で適切に誘導すれば、人は計り知れない能力を発揮する。横峯氏は言う。「子どもたちは全員が天才だ」。ヨコミネ式で成功しているように、教え込むのではなく、自分で学べるように誘導する。それが、人が人を育てるという事なのだ。
ヨコミネ式 子供が天才になる「4つのスイッチ」 Demo - YouTube
ところが、日本の教育は権威への反応を習慣づけるところである。「教える」という作業を管理されているので、生徒の現実は放置したまま、分からないまま次に進む。できる子は退屈する。子どもたちは教師の仕事のアリバイ作りの加勢をさせられているようなもの。教師が教育という業務を管理されている。この国は子供に学力がつくことを望んではいない。そのような義務教育の後、学歴と社会への恐怖心から、高校などの牢獄に引き続きつながれる。この事が無気力人間を作る原因にもなっている。
そもそも国家は人間性を押し潰すモノなのだが、特に、日本の教育目的は権威に逆らわないロボット人間を作ることである。国家にしつけられた自称エリートの権威人間は、時に正直な発言をする。
作家、第7代文化庁長官教育課程審議会会長である三浦朱門氏は語った。
『(前略)学力低下は予測しうる不安と言うか、覚悟しながら教課審をやっとりました。いや、逆に平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。つまり、できんものはできんままで結構。戦後50年、落ちこぼれの底辺を上げることばかりに注いできた労力を、できるものを限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼等が国を引っ張っていきます。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです。......(中略)......今まで中以上の生徒を放置しすぎた。中以下なら"どうせ俺なんか"で済むところが、なまじ中以上は考える分だけキレてしまう。昨今の十七歳問題は、そういうことも原因なんです。(後略)』
文部科学省がやっている教育は人類に対する重大犯罪である。ひたすら人間の可能性を押し潰す日本。内弁慶の国家システムは人類の未来に対する責任を果たし得ない。日本の学歴主義は人を不幸にしている。
東京大学が秋入学をするらしいが、これを機に、国民を不幸にしてきた学歴エリートのシンボルでもある東京大学を廃校にするのが良いだろう。
<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。
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