福岡県生コンクリート工業組合(福岡市博多区)による、2011年度2月分累計の出荷量が明らかになった。
北九州広域 94万2,821m2(117.1%)
飯塚 13万6,864m2(102.3%)
田川 12万3,113m2(79.9%)
福岡 102万6,501m2(101.1%)
両筑 14万6,015m2(106.3%)
筑後 45万4,897m2(102.1%)
福岡県計 283万211m2(105.1%)
特に、北九州広域が行橋地区の東九州自動車道の需要により大幅増。一方、東九州道以外で大型案件は現況なし。民需におけるマンション新設工事および商業施設の開業での用途が若干発生するものの、市況回復の切り札とは言い難い。同組合は、11年度の出荷量は前年度比5%増の317万m2と予想。数値的には前年度対比で微増しているものの、「依然として厳しい市況は変わりない」との見解である。
原油高の高騰による、セメントおよび砕石など原材料の値上げは必至である。需給双方が、生コンの適正価格を理解した上での商取引を、確実に構築することが先決である。アウトサイダーを意識したダンピングに明け暮れていては、自らの首を絞めることとなる。生コン・セメント・砕石業界そしてゼネコンが一体となった相互理解を深めて、共存共栄を実践するべきであろう。自社および自組合だけ生き残ろうとする、『欲をかく』ビジネスはもう限界である。公共工事へのアプローチより、先ずは実践と慣習を含めた、業界再構築が急務である。
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