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【流通】日本の『焼肉』は大ピンチ!?(4)~100円キャンペーンで起死回生なるか
流通
2012年4月17日 07:00

yakiniku.jpg 「色んな問題がありましたけど、子供たちと久しぶりに食べに来て、やっぱり焼肉は美味しいと思いました」というのは、福岡県久留米市の焼肉バイキングハウス「毎日が日曜日」に来店していた家族連れだ。「毎日が日曜日」では4月1日から30日まで、4歳から小学3年生の子供を対象に食べ放題コースがどのコースも100円になるキャンペーンを行い、好評を得ている。同店は久留米市のほか、福岡県春日市、小郡市、柳川市、熊本県玉名市などに系列店を構えているが、一連の風評被害により他店と同様に売上を落としていた。

 そこで同店は一念発起で小学校3年生までの子供が100円になるキャンペーンを実施したところ、家族連れを中心に客足が徐々に回復。その噂を聞き付けた地元テレビ局2局が取材に来たそうだ。「店舗によっては大繁盛しているところも出てきました。100円は赤字ですが、これが消費者のみなさんが焼肉店に戻ってきてくれるキッカケになれば決して高くはありません」と同店を運営する(有)ソウルメイトイレブン(本社:福岡県久留米市)の牟田和裕社長は語る。採算を度外視した企画で風評を吹き飛ばしているというのだ。

 牟田社長は今回の企画を「子育て応援企画」と題し、焼肉を囲んで家族団らんの場所を提供したいという思いで立てたという。「私もそうですが、幼少期の外食の想い出といえば、ただ食事をするだけでなく、そこには団らんと笑顔が必ず一緒にあったと思います。不景気という現在、外食で焼肉は贅沢な部類に入ると思いますが、その贅沢をリーズナブル(中学生以上、1,980円)に食べ飲み放題でお財布の心配をせずに食事をして頂き、喜んで頂ければ幸いです」と牟田社長。焼肉業界で、牟田社長のような思い切った行動が業界のイメージ回復につながるのは言うまでもない。

 風評被害に負けたままで終わるのか、それとも乗り切るのか――。
 消費者が抱く焼肉店の負のイメージを払拭するには業界全体がともに手を取り合い、アクションをおこすことが求められているのかもしれない。焼肉店の未来は経営者の思いきった行動にかかっている。そういう時期に来ていると言えるのである。

(了)

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