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クリエイティブ産業は日本を救う!?(5)~インドは「クール・ジャパン」黎明期
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2012年5月 1日 07:00

<原宿を海外に売り込め>
_sora.jpg 原宿にある小さなファッション専門店が、単独で海外に出ていくには資金面、海外での開店後のノウハウなど懸念がある。経産省では、クール・ジャパン戦略の一環で、中小企業の海外展開を支援するプロジェクトを立ち上げた。そのなかで選ばれた一つに、「原宿ストリートファッション」がある。

 原宿にある15のブランドを束ねて、シンガポールのオーチャード通りの百貨店「TANGS」に期間限定でオープン。原宿にあるファッションの専門店を15店舗集めて、そのまま、シンガポールに出店させた。これが、シンガポールで大きな反響を呼んだ。
評判がインドネシアや台湾のデベロッパーにも伝わり、「このままのパッケージで、うちにも来てくれ」というオファーがあったという。日本側に有利な条件で、インドネシアや台湾でも「原宿ストリートスタイル」のイベントを開催する運びとなりそうだ。

 カジュアルでおしゃれというイメージ。「ハラジュク」が人気を獲得し、ブランドとして確立すれば、アジアで「日本の原宿には、おしゃれな店がもっとたくさんあって、それならばぜひ行ってみたい」と、アジアの若者たちの誘致にもつながる。

<市場として魅力あるインド>
 3月には、インド・ムンバイで「クール・ジャパンフェスティバル」が開催された。主に日用品、生活必需品の企業が出展。来場目標1万人だったが、それを大きく上回る延べ6万2,200人を集めた。

 コンテンツでは、東映アニメーションなどが、「忍者ハットリくん」「ワンピース」のキャラクターと、インドではこれまでになかった「インスタントみそ汁」などの消費財と組み合わせて売り出し、ブランド力を高めていこうとしている。講談社と現地企業で「ライジング・スター」という日印共同でのアニメ制作も行った。クリケット版の「巨人の星」とでもいうもので、今秋からの放映を目指している。

 中間層の厚みが増しているインドでは、日本の日用品などのモノだけでなく、日本の文化が受け入れられる余地がありそうだ。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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