<42円/kWhの買取策は、九電力の瓦解を推進させる>
Aさん!!おかしく思いませんか?九電力を支える経済産業省は、必死で原発再開の画策しているはずですよねー。ところが、今回決定した太陽光熱パネルの電力買取42円/kWhの政策は、原発発電に頼った九電力のビジネスモデルの崩壊を加速化させる代物です。我々にとっては歓迎するものですが、どうも腑に落ちません。野田馬鹿首相もこの経済産業省のトップ官僚たちに翻弄されて、原発再開に奔走していますよねー!!
たしかに、経済産業省の役人たちすべてが、原発を基軸にした電力供給に賛成しているとは限りません。外郭組織のエネルギー関係の課長などは、「原子炉は廃炉にすべきだ」と主張する者もいます。この組織のリーダーたちへ不満を持った勢力の存在もあるのでしょう。筆者は「42円/kWh買取政策は、経済産業省のクーデター」と解釈しました。後で詳細を述べますが、トップ官僚たちの意向に反した方向に動き始めました。
<経営者の欲得を先行させる>
激変時代には個人の能力如何で、無限の前進を勝ち取ることが可能になります。筆者はこの能力を【クリエータ―】と規定したいですね。今の時代こそ、この1人の【クリエーター】の覚悟と卓越した計画性と実行力で、事態を一挙に転換させられます。この部類の人たちが、各戦線で実績を残しているのを数多く目撃してきました。ただし、「なぜ?」「どうして?」政治の世界にはこのような【クリエーター】が現れないのでしょうか。橋下氏だけに頼るような寒々した状況では、政治の力ではとてもではありませんが、日本を救えません。
さて、欲得先行の経営者の動向をレポートしましょう。自然再生可能エネルギーを活用した電力ビジネスの世界を取材してきました。この世界の経営者たちは、異口同音に「私は"電力王"になってみせる」と語ります。そして、その電力王になるための機が熟しました。「42円/kWhの電力買取」の決定です。筆者は瞬時にして、「自然再生可能エネルギー活用の時代が到来した。必ず経営者たちの欲得が先行して、"バブル"が襲来するな。結構なことだ」と認識しました。
Aさん!!松永安左エ門という方を御存知でしょう。1875(明治8)年に長崎県壱岐の島に出生した、壱岐の島出身の"巨人"です。後世の人々はこの松永翁のことを【電力王】とか【電力の鬼】などと呼びました。九電力の体制が完成したのは1951年です。この電力供給システムの構築にも、松永翁は一役買いました。
先に述べたように「電力王になってみせる」経営者たちが現れ出すと、世間にはすぐオチョクル輩がいるものです。「何が電力王のタマか!!松永翁と比較することができるか!!本人が墓場の下で笑っているぞ」と茶化します。まー、茶化すことには目をつぶりましょう。この自然再生可能エネルギービジネスに挑戦する経営者も、ある意味では先に述べた【クリエーター】の範疇に属します。トライに失敗する人もいるでしょうが、少なくともそのなかから、松永翁の足元におよぶような「電力王」が出現することは間違いありません。加えること、『自然再生可能エネルギーを、本格的利用する時代を導いた』と歴史書に記載されることでしょう。
Aさん!!気持ちがワクワクしてきませんか!?
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