<2012年アジア最大のIT展>
9日、第4回「データセンター構築運用展」(5月9日~12日の3日間)が、東京ビッグサイトで始まった。
アジア最大のIT展「2012 Japan IT Week 春」の一環である。今回で20回を迎える「ソフトウェア開発環境展」、昨年の規模を1.5倍に拡大した「スマートフォン&モバイルEXPO 」、今注目のサイバーテロ攻撃などの対策が一堂に集まる「情報セキュリティEXPO」を中心に12の専門展が集合した。
主催者は、来場者数を、この3日間で、13万人(昨年は11万3,299人)、過去最大になるものと予測している。
「データセンター構築運用展」の会場は、省エネゾーン、ITインフラゾーン、データセンター誘致ゾーンに分かれている。データセンターファシリティ、サーバ、ラック、電源装置/UPS、免震装置、空調、ネットワーク接続機器、コンテナ型データセンター、ホスティングなどの製品が展示されている。データセンター事業者やデータセンターを設計するゼネコン関係者が多数来場する予定だ。
日本経済は成熟期を迎えている。成熟期においては、ITの高度な活用を抜きにして、ビジネスの成功はおぼつかない。とくに、クラウド化を背景にデータセンターに求められる役割と機能も多様化、高度化している。
従来は、データセンターと言えば、とにかく「賢堅な箱」であることが重要視された。しかし、現在では、短期構築、スモールスタート、柔軟な構築・運用体制、経済性追求、省エネ効果などのニーズに確実に応える存在へと進化している。
株式会社上海互恵JAPAN(本社:東京都千代田区神田 魯学海社長)は、アイフォン開発、ITシステム開発、組込みソフト開発、MAC開発などのソフトウェア開発を得意とする。一方、无锡互恵信息技術有限公司(中国法人・上海 刘勇総経理) は、同ソフトウェア開発に加えて、データ構造分析、データベース設計およびコンサルを得意としている。ハードとソフトを自社グループ内で、開発できることが、同グループの特徴(強味)と言える。
今回の出展は、无锡互恵信息技術有限公司が中心に、同グループで開発した「ハードとソフトが一体となったプラットフォーム」(iNETS アイネトス)である。
iNETSとは、intelligent Networksの略称である。オフィスエリアネットワーク、ベースステーションネットワーク、ビルディングネットワーク、データセンターネットワーク、コミュニティネットワークなどの"結線"設備、環境を厳密にコントロールすることができる製品である。このプラットフォームで、様々なITに関する開発とクラウドコンピューティングの応用技術開発が可能になる。
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