5月8日、福岡地裁から破産手続開始決定を受けた(株)アイビック。関連会社の(株)アイ・ピー・エム(福岡県春日市)についても、現在破産手続きを検討している。不動産賃貸・管理を行なっていた同社が、デベロッパーへの参入を開始したのは、2008年に完成した自社企画マンション第1弾となる「ハイグランド香椎駅前」(福岡市東区)からであった。同物件を手がけたことで、一躍、新生のデベロッパーとしての道を歩み出したかに見えたが、第2弾となる企画マンションの販売不振によって、道を閉ざされてしまった。
<地場不動産業者から自社企画物件を開発へ>
(株)アイビックは、2001年6月に各不動産業者での経験を積んだ代表の岩本氏が設立した不動産業者。以前務めていた不動産賃貸ショップの「ミニミニ」のFCとして、本社を置く福岡市南区を中心に多数の店舗を展開するほか、新築分譲マンションの販売代理として実績を積み重ねてきた。例年2億円台の売上高を安定して計上していたが、当時はあくまでも地場の一不動産業者としての位置付けであることに変わりなかった...(⇒つづきを読む)
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