<"結線"ミスのゼロを実現する"iNETS">
クラウドコンピューティングとともに、データセンターのニーズはこれからますます拡大していく。そのなかで、日本のデータセンターの対応力は世界的に見て、とても高いレベルにあることはよく知られている。
東日本大震災では、震度6強の地震が起きた地域でも、地震後システムがきちんと動いていたことに、米国を中心に海外から驚きの声が上がった。米国では、震度3前後でも、データセンターが機能しなくなった例が複数報告されているからだ。
その日本のデータセンターといえども、驚くほどローテクな部分が残っている。それが、"結線"という作業である。結線とは、電気装置(ネットワーク機器など)の部分品間を電線(ケーブル)で接続し、配線することをいう。
結線は人間しかできない作業である。資料を参照しながら、何百、何千、何万、時には十万を超える接続を人間が手作業で行なう。人間が行なう作業なので、どうしてもミスが起こる。
このミスをできるだけ少なくするように、長い間、各企業が工夫してきている。たとえばケーブルの端と端にマークや文字(丸タグ)を書くなど、様々な工夫をしている。
データセンターを立ち上げる時はいうまでもなく、ヴァージョンアップしたり、拡大したり、修復したり様々な場面で、この必要性が起こってくる。そして、この作業を誤ってしまうと、すべてが、やり直し、ダメになる。ネットワークがつながらず、そのデータセンターがサービスを提供している顧客に大変な支障、迷惑がかかり、損害賠償請求など様々な問題が生じる。接続箇所が何万とあるので、間違えたかどうかを、すべてのテストを終了した時点でないと気がつかないことが多い。1カ月ぐらいかかってしまうことさえある。
さらに、気がついたとしても、本社が東京や大阪の企業でも、データセンターが大都市にあることは少ない。最近は、北海道や沖縄にあることが多い。そこで、誤りに気づき、しかるべき保守管理のエンジニアが、現場に行き、手作業で接続をし直す為にとても時間がかかるのだ。銀行、大手小売店等で、トラブルが発生、消費者に大きな迷惑がかかることも多い。
今回、上海互恵JAPANグループが提供する"iNETS"(アイネトス)は、この結線作業のミスをゼロにできる画期的なネットワーク管理システムである。さらに、同システムは、ハード機器とソフト(アプリケーション)とを連動させ、長期的に、一元維持管理が可能になっている。リアルタイムでの、ネットワークの状況を監視、管理もできる。
この一連のシステムは、「RFIDでのスマートネットシステム」(RFIDの技術で、ネットの運用設備をスマート化、設備統合管理)など11の特許からできている。"結線"ミスゼロの達成は、世界の競合がしのぎを削っている最中だ。しかし、RFIDの技術を使い、低価格を実現、配線以外の広範囲な性能(温度、湿度、セキュリティ等も一元管理できる)で、同社は世界的に見て、一歩リードしている。
このシステムは、とくに教育・交通・環境分野などでの利用が期待され、現在中国の大手企業が注目、引き合いが多数きている。初日から、同社ブースには、日本の大手保守・運用サービス会社の技術者集団が訪問、熱心に意見を交換していた。
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