14日、福岡市の若手経営者が中心となって結成された市民運動「アンビシャス福岡」が主催する第1回の歴史勉強会が、アクロス福岡(福岡市中央区)で開催された。この勉強会では、産経新聞に連載を持つコラムニスト・井上政典氏が講師として、幕末から明治維新までの日本近代史を全10回に渡って話していく。
行なわれた勉強会は、年号や人名を覚えるようなことが目的ではない。歴史上の偉人たちの足跡をたどり、その人生に学ぶことが目的だ。「アンビシャス福岡」が目指すところは、日本人の誇りを取り戻し、日本人としての『自立』をめざすこと。単に歴史上の人物の行動と結果を伝えるだけではなく、当時の社会状況を丁寧に解説することで、井上氏は幕末や明治の日本へと聴講者を誘う。
今回、井上氏が最初に講義したのは、「寛政の三奇人」と言われる林子平、高山彦九郎、蒲生君平。生きている間は無名で赤貧生活を送り、後世になってその活動が讃えられた「三奇人」のそれぞれの志と生涯を熱弁。さらに、日本の現状における課題(尖閣諸島問題など)を織り交ぜ、どう捉えるべきかを問いかけた。
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