福岡県警は17日、福岡市が100%出資する外郭団体・福岡市土地開発公社の佐藤敬三用地係長(56)を収賄容疑で、同容疑者に現金数十万円を渡した贈賄の容疑で自営業・村勢雅弘容疑者(59)を逮捕した。
佐藤容疑者は同公社において移転補償費の算定業務に従事。昨年(2011年)4月、2人は、福岡市が進める西鉄天神大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)駅周辺の高架化事業にともなう土地建物の移転で、佐藤容疑者が移転補償費を水増しし、村勢容疑者は補償費約2,600万円で契約。その見返りとして現金数十万円を受け渡したとされている。
逮捕された2人は古くからの知り合いとされ、村勢容疑者は店や倉庫などの建物を所有。移転補償費の水増しは共謀によるものと思われる。佐藤容疑者は09年4月から同公社へ市から派遣されており、福岡市の公務員倫理が疑われる事件と考えられる。
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