インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまをさぐる。
江西省紀律検査監察部門によると、省内の公務員に対し、紀律違反の調査を実施し、公務員の倫理違反に該当する典型的なケースについて、処分が下されたと、中国国営の新華社通信ニュースサイト「新華網」が報じている。
報道によると、吉安市青原区では、31名の違反者が処分された。区では3月以降、覆面調査員を派遣したり、抜き打ち調査を実施するなどの方法により、区内の行政機関の職場すべてに、2度にわたって隠しカメラを設置し、録画調査を行なったという。処分を受けた31人は、職務中にトランプをしたり、ゲームで遊んだり、映画を見たり、株式の売買、ネットショッピングに講じたりしていたという。さらに、処分されたうちの3人は、管理職だったという。
青原区では、この事態を重く見て、違反が発覚した3人に始末書を書かせたうえで、違反の大きかった者は職場異動となったという。また、トランプをしていた臨時職員は、今後さらなる調査を実施した上で、違反が複数の場合には、解雇されるという。
福岡市でも相次いで職員が不祥事を起こし、禁酒令が出ているが、今回の報道では、発表されているだけでも処分された公務員は360人に上っている。中国では検査の方法も、職員の怠慢行為も、処分される職員の数もハンパなく過激である。
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