宗像市における商業の中心「くりえいと宗像」。「サンリブ くりえいと宗像店」を中核とする同商業施設は、開業後十余年を経て宗像市における商業売上高の約4割を占めに至り、住所にも「くりえいと」の名称を冠するなど、地域における影響力は特筆すべきものがある。
この第二次開発として現在進行中なのが「くりえいと3丁目」のまちづくりである。釣川水系に属する山田川の水辺を活用し、120世帯に供される戸建住宅と厚労省指定運動施設、複数の商業施設などで構成される第二次開発の広さは約11ha。まちのコンセプトとして「健康」「環境」「癒し」が掲げられる。
その「くりえいと3丁目」において、6月1日、厚労省指定運動施設である「快適倶楽部リフレ くりえいと宗像」が開業した。これに先立つ5月にはフットサル・スリーオンスリーコート(災害時には調整池になる)もオープンしており、まちの主要施設が徐々に形をあらわしてきている。既に複合型ドラッグストア・コスモス((株)コスモス薬品、本社・福岡市博多区)、衣料品大手のサンキ((株)三喜、本社・千葉県柏市)の出店も決定しており、これから秋口にかけてまちの賑わいが増していくことになる。
弊社の会員制情報誌「I・B」では、今年3月、「くりえいと宗像」・「くりえいと3丁目」におけるまちづくりについて、宗像市長・谷井博美氏、日創開発(株)代表・中冨清太氏、医学博士・新庄信英氏の御三方による特別鼎談を企画・掲載した。ベッドタウンとして成長してきた宗像市が指し示す今後の方向性や、田畑に占められた寂しげな地区を10年余りで地区最大の賑わいゾーンに変えた中冨氏の手腕と経験談、高齢化社会の医療費高騰にどう向き合うべきかという新庄医師の考察と実践など、様々な角度からの提言が盛り込まれている。地方型区画整理事業の成功体験をもつ「くりえいと宗像」が、「くりえいと3丁目」で何を目指すのか。今回、ネット記事でも連載掲載を行なう。ぜひ『「健康」「環境」「癒し」まちづくりに懸けた想い(1)~宗像市赤間地区』をご覧いただきたい。
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