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「健康」「環境」「癒し」まちづくりに懸けた想い(2)~宗像市赤間地区
発信!北九州
2012年6月 4日 07:00

<赤間・東郷から伸びる2つのライン>
 ――抱えている課題もあると思います。

akamaeki.jpg 谷井 やはり、住民の高齢化は大きな悩みの1つです。宗像市の高齢化率は約23%まで進んでいますが、高齢化にともない今後は空き家が増えてきますし、まちのエネルギーが低下していきます。すでに医療費の高騰も市の財政を圧迫する要因となっています。

 そこで、1つは若い人たちの定住を促進する施策を考えています。たとえば、先ほどの空き家を活用する方法や、教育環境を充実させる施策です。もうひとつは、まちづくりのなかで「にぎわいゾーン」を設けていくことです。今日は中冨社長がおいでになっていますが、その点で非常に協力してもらっています。そして高齢者が健康で、住み心地良く、生きやすいまちにしていくための環境整備が必要です。

 ――「にぎわい」や「健康」、「環境」といったテーマをまちづくりの柱に据えるとして、地区別にみると、都市計画の大枠をどのようにお考えですか。

 谷井 1つは赤間駅を中心としたまちづくりです。そのなかでも「くりえいと宗像」は、3.4億円の税収と約1,500名の雇用を生んでおり、まちづくりに大きく貢献しています。これまでの「くりえいと1丁目・2丁目」、現在開発中の「くりえいと3丁目」を含めて市の中心拠点を形成しています。次に東郷駅を中心に平井地区も含めた地域拠点の整備も進めていきます。赤間駅から「くりえいと」を抜けて鐘崎へ伸びる都市計画道路によって大島・沖ノ島へとつながるライン、東郷駅から宗像大社を抜けて大島・沖ノ島へつながるもうひとつのライン、にぎわいゾーンを核としながら2つのライン上に広げていくことになります。

 ――弁天様の総本宮とされる宗像大社や、島全体がご神体の沖ノ島など、歴史的な資源も豊富ですね。

 谷井 実は、宗像地区には発掘されていないものを含めると、約3,000基の古墳があります。大陸への玄関口として、交易の拠点であったことは間違いありません。古代人が住んできた土地ですから、今の人たちにも住みやすい立地なのは当然かもしれませんね。玄海町、大島村との合併によって宗像大社を構成する3つのお宮(辺津宮、中津宮、沖津宮)が1つのまちにおさまりましたし、小川県知事を会長として世界遺産登録に向けた活動を一生懸命やっています。

(つづく)
【田口 芳洲】

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<プロフィール>
sityou.jpg谷井 博美(たにい ひろみ)
宗像市長
1940年5月生まれ
熊本大学法文学部卒業後、1963年に福岡県庁に入庁。福岡県企画振興部長などを経て、1999年に空港周辺整備機構福岡空港事業本部理事に就任。2001年に宗像市副市長(当時、助役)に転じ、2006年に宗像市長に就任。2010年に再選を果たし、現在2期目。

<プロフィール>
nakatomi中冨 清太(なかとみ きよた)
日創開発(株)・(株)くりえいと代表取締役
1942年1月生まれ
日創開発において、建設業および不動産開発事業に携わる。2000年に完成させた大型複合商業施設「くりえいと宗像」(くりえいと1丁目・2丁目)を成功に導き、11年秋には第二次開発となる「くりえいと3丁目」を完成させた。「くりえいと宗像」の年間集客数は1,000万人を超え、施設およびJR赤間駅周辺では各マンション業者の開発ラッシュが起こるなど、赤間地区活性化の立役者的な存在として知られる。

<プロフィール>
sinzyou新庄 信英(しんじょう のぶひで)
1956年7月生まれ
医学博士、新庄整形外科医院長、(株)メディカルスポーツライフ研究所代表取締役
山口大学医学部大学院を卒業後、山口大学付属病院、済生会下関総合病院勤務を経て、新庄整形外科医院を開業。05年には「医療とスポーツの融合と調和」を掲げたスポーツクラブ・「快適倶楽部リフレ」を開業した。スポーツドクターとしても知られ、九州共立大学スポーツ学部では客員教授として教鞭を握る。


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