インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまをさぐる。
昨年(2011年)9月に山東省青島市にオープンした、ディズニーランドにそっくりのテーマパークが、世界に輸出される計画が進められていると、人民中国インターネットニュースが報じている。
報道によると、輸出計画がもちあがっているのは、「華強文化科技集団」が運営する「青島方特夢幻王国」というテーマパーク。敷地面積は、70万m2で、東京ディズニーランド(51万m2)よりも広い。パーク内の写真を見ると、シンデレラ城のようなレトロな西洋風の建物、スプラッシュマウンテンのような絶叫マシーンなど、ディズニーランドやディズニーシーにそっくりな光景がたくさんある。
この運営会社は、テーマパークをすでにイランで年内にオープンさせる予定で、南アフリカ共和国やウクライナなどへの進出を目論んでいるという。共同通信の取材に運営会社の担当者が応じたインタビューによると、「テーマパーク内の知的財産権はすべて所有している」と話しているという。
知的財産権に最もうるさいと言われているディズニーをも、まったく意に介さず、パクリ疑惑満載のテーマパークを世界中に輸出するとは、ある意味、中国のスケールの大きさを物語るニュースである。
※記事へのご意見はこちら