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飯田哲也氏、山口県知事選立候補~山口からのエネルギー維新は成るのか!?(1)
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2012年6月25日 15:20

<なぜ出馬を決意したのか>
0625_iida.jpg 脱原発からのエネルギーシフトを掲げる飯田哲也氏(53)が、故郷の山口県知事選に立候補することを表明した。3・11以降、エネルギー戦略の世論を引っ張ってきた。かつては、原子力産業、安全規制に従事し、「原子力ムラ」を脱出後は、脱原発、自然エネルギーへのシフトを訴えてきた。この半年間は、橋下徹大阪市長のブレーンとして特別顧問を務め、エネルギー戦略会議で議論をリードした。

 原子力の問題点、裏側を知っている飯田氏。「再稼働したところで原子力は行き詰まる。最大の問題は、使用済み核燃料なんです」と、再稼働することを決定した日本のエネルギー政策の行く末を懸念する。

 なぜ、飯田氏は、県知事選に出馬することを決意したのか。出馬に至るまでの間、迷いに迷ったという。「県知事選に出馬する確率99%。出馬をやめ、撤退する確率99%。その間を大きく揺れ動いた。東京で(環境エネルギー政策研究所所長として)やっていく責任もありますし、飛び出していっていいのか、という思いもありました。どちらを選ぶにしても後戻りはできない。選挙に立って、仮に落選して今の職に戻るにしても、違ったものになる」と、直前までの心情を吐露した。

 リスクは大きい。独立の立場から政策を提言し、その実践を助言する現在の仕事の環境は、多忙ではあるが、充実したものになっていた。「現在の仕事は自由度が高いし、効果的でもある。理性的に考えれば、これまでの仕事を続ける方が、圧倒的に有利だと思った」。

0625_iida_top.jpg 出馬しない方が有利――。理性的にはそう考えていながら、あえて立つ方を選んだ。脱原発から、その次のステップである自然エネルギーへのシフトを自らの手で実現の方向へ持っていきたいという強い思いに駆られたからだ。その感情のほとばしりを、飯田氏は、「狂気の1%」あるいは、「可能性の1%」と表現した。

 3・11以降、原子力とそれに代わるエネルギー政策の両側を経験した専門家として表舞台に立ち、エネルギー革命の旗振り役を務めてきた。「エネルギー転換政策は、10年がかりで根底から変えなければ変わらない。変えていくという地域からの歴史的なダイナミズムを起こす責任が、自分にはあるのではないか。地域分散型のエネルギー政策を実現するのは、故郷の山口からやっていきたいと。このチャンスを逃がすと、次にチャンスは来ない。可能性の1%選びました」。

 議論を重ねても、変わろうとしない国。政府との議論の過程を飯田氏は「空中戦」にたとえた。「空中戦でやり合って脱原発、エネルギーシフトの推進に有利な議論になったとしても、また元に戻ってしまう。議論を重ねたことを実行し、実現するには、同じ空中戦で議論をしてもだめ。リアルな変化を起こさなければ。山口からプラスの変化を起こしたい」。持論を"実現"するための決意だ。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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