福岡運輸（株）の富永泰輔社長（37）は２日、社長就任の記者会見を開き、「人口減社会を迎え市場縮小が避けられないなかで、会社を安定成長させていくことが最大の課題」などと抱負を述べた。
富永社長は、29日付けで福岡運輸ホールディングス（HD）傘下の福岡運輸の社長に就任。島田隆士社長は代表取締役会長に就いた。HD社長は引き続き島田社長が務める。
福岡運輸は2012年３月期の売上高が約150億円、経常利益４億2,000万円の食品物流大手。今年会社創立65周年の節目を迎えることもあって、世代交代を図ることにした。富永社長は創業家出身で、東大経済学部を卒業後、同社に入社。取締役、常務、専務を経て10年６月から代表権のある専務に就いていた。
同社長は成長戦略の一環として６月、鳥栖市に総額15億円を投じ２階建て、延床面積6,700ｍ2の九州配送センターを建設したのに続き、今秋をメドに埼玉県に関東４カ所目の営業拠点を開設、さらに関西でも拠点の増設を計画していることを明らかにした。継続的な設備投資で、売上の安定拡大を図る方針だ。
また、国内市場の縮小に対応し、アジア進出を視野に入れる。
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