データ・マックスでは、ツイッターを活用している橋下市長のツイートをまとめて紹介する。
橋下大阪市長の12日23時頃から13日1時頃までのツイートは以下の通り。
大阪市役所の公務員労働組合は次から次へと公務員労働組合の問題点を出してくれる。今回は環境局。大阪市はごみ収集業務を民営化する方針を固めた。これは市役所内部できっちりと議論した上で市の方針として固めた。もちろん議会とはさらに議論を詰めていく。この方針は会社で言うところの経営方針。ところが組合は民営化に反対。その理由が自分たちの身分が不安定になるということ。そこには大阪市政全般を見渡しての経営判断はない。とにかく自分たちの身分。
ここで組合はどういう行動をとったか。組合の名前を前面に出して大阪市民にビラの配布。100万部以上。そのビラには、私たちはこのような仕事をしていますというPR。その上で、「民営化されると効率性が求められて、これまで私たちが築いてきた市民の皆さんとのネットワークが壊れると危ぶまれます。」との文言。そして、これを複数の組合名義で市民へ戸別配布。僕はおかしいと指摘した。
これまでの大阪市役所はこういうことが当たり前だった模様。僕が懲戒処分の対象にもなり得ると議会で発言したら、どこかのメディアが、表現の自由の侵害では?と質問。おいおい待ってくれよ。表現の自由の前に、組織に対する信用失墜行為だよ。
まずごみ収集業務は労働組合が権限と責任をもってやっている仕事ではない。これは大阪市役所の仕事だ。労働組合は組織内部の機関で、労使交渉の当事者。大阪市役所の業務の当事者そのものではない。繰り返すが、大阪市役所の業務は、労働組合の業務ではない。
労使交渉では、当局と組合は対等の関係で交渉する。しかし、対外的な住民サービスすなわち大阪市役所の業務においては、当局と組合員は上司部下の関係。もちろん僕と組合員も上司部下の関係。大阪市役所のごみ収集業務の最終責任者は大阪市長である。組合が最終責任者ではない。
組合員は従業員である。自動車メーカーの組合が、我々はこういう車を作っています、保険会社の組合が、我々はこういう保険を販売しています、ホテルの組合が、我々はこういうサービスをやっています、とお客さん相手に言いますかね。それは組合の仕事ではなく、会社の仕事だ。
また、自分たちの身分がこうなったらサービスが悪くなると、民間企業の組合がお客さんに言いますか?給料が減ったら、ボーナスが減ったら、危ない車になりますよ、役に立たない保険になりますよ、サービスの悪いホテルになりますよとビラを配りますか?そんなの信用失墜行為でしょ。
なぜ民間企業の組合が、そんなバカなことをしないのか。それは市場に晒されているから。そんな馬鹿な組合がいるところの車を、保険をお客が買いますか?そんな馬鹿な組合がいるホテルに泊まりますか?お客はそんな馬鹿な組織を選ばない。だから組合もバカなことをしない。みんな自分の生活があるから。
こういうバカなことをやるのは、市場に晒されない公務員労働組合だけ。労使交渉でやる話を、市民、お客さんにぶちまける。そして挙句のはてには、自分たちの主張が通らないと、市役所のサービスが悪くなりますよという市民に対しての脅し。これは市民を通じて市長に影響を与えようという意図なのだろう。
まさに政治そのものだ。民間企業なら市場によってチェックを受けるから、組織の信用が落ちるような行為は組合もしない。ところが公務員の世界は市場によるチェックもなく、身分が保証されているから、バカな行動のやり放題。しかも大阪市役所の場合には、これまでずっと組合が市長を当選させてきた。
だから組合の方が、市長よりも上に立ってしまっていた。前平松市長が典型例で、組合はやりたい放題だった。組合も早く僕を代わらせたいのであろう。前平松市長のように、しっかりと組合を守ってくれる市長の誕生を望んでいるのであろう。まあそれも選挙次第だから良い。
しかし、ここが公務員労働組合の最大の問題点。市長などの首長は選挙によって交代がある。だから組合は自分たちを守ってもらう市長にするためにあの手この手を使う。ところが組合員は、身分保障の下で交代がない。ここが問題だ。民間企業ならバカな組合は、企業もろとも市場から追放を受ける。
組合員は企業もろとも市場から追放されれば元も子もないので、一線は超えない。自らの組織が悪くなりますよ!なんてことは吹聴しない。ところが、公務員労働組合は市場からの追放がないのでとことんバカになれる。それが今回の環境局の労働組合だ。
繰り返しになるが、大阪市役所の業務は市役所の業務だ。組合の業務ではない。この点で信用失墜行為。そして、民営化されれば、市役所のサービスが悪くなりますよとの市民へのアピールは完全に信用失墜行為。民間企業でサービスが悪ければ、仕事なんて発注してくれない。サービスが悪くなりますよと堂々と言えるのは身分が保証されている公務員だけだろう。
民間企業で、自ら自分たちのサービスは悪いですよと吹聴する企業などあるか。公務員の甘えが前面に出てしまった。なんと環境局の組合は、このようなビラを第二弾、第三弾、市民へ戸別配布する予定だったらしい。公務員労働組合は組織の一員であるとの自覚に乏しい。
組合が許される政治活動をするのは良いが、組織の一員として当然制約がかかる。市場で淘汰されない分、なおさら制約がかかるのは当然だ。ごみ収集業務は組合の仕事ではない。大阪市役所の仕事だ。公務員の身分がなくなればサービスが悪くなるなんてあり得ない。サービスの良い業者しか選ばれない。
公務員の身分が外れることによってサービスが悪くなりますよと言っている組合員は、民営化なったらそもそも市場から追放される。きちんと仕事をやってくれる業者が選ばれるから、サービスが悪くなることはない。このようなビラを配布することは表現の自由では?といったメディアもよく言うぜ。
新聞やテレビの組合が、この番組は組合が作りました、この紙面は組合が作りましたと広報することなど聞いたことない。組合の主張が認められないからと言って、面白くない番組になりますよ、情報不足の紙面になりますよと世間のアピールする組合など聞いたことない。市場から追放されるからだ。
民間企業では市場から追放されるリスクを前提に表現の自由がある。公務員の場合には市場から追放されリスクはまったくない。その状況で組織の一員としての規律も無視した表現の自由など認められるわけがない。これまで大阪市役所の組合はこういうことを考えてこなかったのだろう。
大阪市役所の労働組合の意識改革にはまだまだ時間がかかりそうだ。何よりもトップは選挙で交代するが、公務員自体は交代しない。だから公務員労働組合は、嫌なトップを必死になって代えようとする。それに対する対抗手段が、今、首長・政治家サイドにない。
だからこそ、公務員の身分を、職業に変えるルールが必要。それが大阪維新の会の職員基本条例だ。教育公務員も、教育一般論について語るのは良いが、特定の政策について反対表明を出すのは度が過ぎている。府教委に確認したら、それは教員の個人的意見の表明だという。
どこの民間企業で、社員の所属を明示しながら個人の意見をテレビでしゃべる企業があるのか。肩書を名乗らず、一市民として述べるのは良いだろう。堂々と所属を明示して、そして教育論ではなく、特定の政策について反対表明をするとは、それは身分保障に甘えた常識知らずの行為。
会社の社員であることを明示してテレビでしゃべるとなれば、社の承認をもらうのが世間の常識だ。それが大阪府立西成高校では、全くできていないようだ。府教委は、教員の個人的な見解を教員を名乗ってテレビでしゃべることを全く自由に認めると言うのか。ガバナンスの欠如にもほどがある。
公立高校の教員でも教育論一般や自らにかかわる事項などでは見解を述べることも許されよう。ところが今回は他の自治体で正式に決まった方針に対する反対表明だ。市長部局の一般行政職なら考えられない。見解を述べるとなれば相当な調整をやる。ところが教員は全くの野放し状態。これも教委の問題だろう
これら一連のことは大阪市の幹部会議で近々協議し、しっかりと発表します。公務員労働組合の意識を改めさせます。労使交渉では組合の活動を認める。しかし組織の一員であることを自覚してもらわなければならない。組合の意見は聞かないのか!との批判もあるが、経営方針は従業員が決めるものではない。
RT @asahi_hb
毎度遅くてすみませんが、本日のツイート開始します。大阪市議会で代表質問があり、橋下氏は、ごみ収集などを担当する市環境局職員が加入する労組が市内の各世帯に配布したチラシ(ビラ)の内容を批判し、懲戒処分を検討する方針を示しました。市役所の「信用失墜行為」に当たると主張しています。
まず、橋下氏が問題視する、ビラの内容を紹介します。「環境局の現業職員」が自らの仕事について、市民に理解を求める形を取っています。「ごみの収集や処理だけでなく、まちの安心・安全」にも力を尽くしてきたとアピール。
ビラはさらに、1・ごみの持ち出しサービス、2・子どもたちの見守り活動、3・環境対策、4・斎場や霊園の業務、さらに災害支援活動にも従事してきたと列挙。最後に「いま『コスト削減』が優先され、ごみ収集事業の民営化・非公務員化が検討されています。これまで市民の皆さんと築いてきたセーフティーネットが危ぶまれています。市民の皆さんの日常生活に大きく影響することがほんとうに心配です。私たちは、ごみの収集やごみの適正処理などの仕事とあわせて、大阪の安心・安全なまちづくりを続けていきたいと考えています」と結んでいます。
ビラの名義は、自治労大阪府本部、大阪市従業員労働組合(現業職員の労組)、環境事業支部です。橋下氏が問題視したのは、最後の結びの下りです。
橋下氏の議会答弁。「大阪市役所の組織の一員が市民の皆さんに発するメッセージとして、断固許すことは出来ません。市役所がごみ収集業務をやっていて、市政業務を預かっているトップの私が、市民の皆さんのセーフティネットを危ぶまれる(ようにする)訳がありません」。
「これは完全な信用失墜行為。民間組織であればこれは大変ですよ。サービスの受益者に対して、その組織自体が大変な危ないことをやろうとしているなんていうことを組合が言えば、完全に信用失墜行為として懲戒の対象になると思っている」。
「公務員労働組合のこのような意識は全く民間意識とかけ離れている。大変な危機的な状況だと思っており、環境局長もすぐに組合側と話をしたみたいですが、組合は全くこのあたりの認識はなさそうですね」。
「従業員の表現の自由ではという(指摘もある)が、とんでもない。表現の自由と組織の一員としての態度は全く別で、組合が政治一般について意見を言うのは結構だ。組織が民主的な手続きに乗っ取って経営方針を示し、議会の皆さんから批判を受けるのは当たり前ですが組織の一員が経営方針について特に市民の皆さんに訴えかけるというのは、絶対にあってはならないと思っています」。
橋下氏は「民間意識」を持ち出していますが、リストラや雇用条件の重大な変更にさらされた民間労組の人たちが街頭で会社側の「不当」を訴える行動はごく普通に行われています。政策(経営方針)が妥当であるかどうかと、労働環境・条件の変更に異を唱えることは、別問題です。引き続き取材します。
労働環境・労働条件の変更に異を唱えることと、自分たちの身分が守られなければ、市民サービスが危機に陥るという主張は別物。しかもそれは組合の主観。不祥事や非違行為を暴露することも良いでしょう。
「ごみ収集業務が民営化されたら、セーフティーネットが危ぶまれる。市民のみなさんの日常生活に大きく影響する」というのは労働環境・労働条件の変更に異を唱えるフレーズではない。しかも論拠がない。
今回の府立高校教員の不適切発言について、僕は教員が発言をするなと言っているのではない。教育論一般や、教育基本条例のように学校現場にかかわることは教育者として発言することは当然だ。しかし、個人的見解は許されず、事実などについては間違った発言は許されない。
今回の府立西成高校の教員が大阪市の改革についてテレビで発言した内容は、改革の中身を全く知らないままでのいい加減な発言だった。少しの間違いならもちろん許容範囲だが、もうまったく前提事実をしらないままでの発言。これは公務員としては許されないだろう。
公務員としてそして教員の肩書で発言するなら、きっちりと前提事実は押さえて、発言すべきだ。こういう公務員の無責任な発言は許されるものではない。この間違った発言の責任を誰がとるのか、府教委か、学校かと市役所から問い合わせをしたら、教員の個人的な見解とのこと。誰も責任を取らない。最悪だ。
朝日新聞は、こういう主張も労働組合がよくやっていることなんですって。それ一部の特殊なレアケースじゃないんでしょうかね。
RT @tensai_masaki: @t_ishin 市民の皆様に、影響するということは、おかしい。 民間だと、考えられないロジック。
そのことを公務員労働組合はわからないんですよ。
RT @ikemen75: @t_ishin: よく仕事する業者に委託するから問題なしでは? →「ごみ収集業務が民営化されたら、セーフティーネットが危ぶまれる。市民のみなさんの日常生活に大きく影響する」
同意
RT @kirityan04: @t_ishin 民営化されても全くサービス変わらないと思うよう!我々、企業人は本当に必死だから!公務員みたいにぬるま湯にいないから。市場で日々格闘している者には絶対にかなわないし、負けるつもりも無い。ユーザーが何を欲しているかの嗅覚が違う。
同意
RT @Pinga28O: 裏を返せば自分達が民間になったらやらない、という宣言と取れます。
RT @t_ishin: 「ごみ収集業務が民営化されたら、セーフティーネットが危ぶまれる。市民のみなさんの日常生活に大きく影響する」というのは労働環境・労働条件の変更に異を唱えるフレーズではない。しかも論拠がない。
すみません。最近寝不足で。気を付けます。
RT @massy_in_kobe: @t_ishin 橋下さん。熱く語るのはいいですが、誤字が多くなってきてるので、「つぶやく」を押す前にもう一度確認した方が良いと思いますよ。
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