20日(金)の新聞報道などにおいて「女性のスカートの中を小型カメラで撮影したとして、福岡市港湾局係長の田子森剛氏(48)を福岡県警が逮捕。容疑は福岡県迷惑防止条例違反」の記事が並んだ。逮捕の容疑は6月13日午後2時ごろ、福岡市天神の商業施設内で女性のスカート内を小型カメラで動画での撮影を行ない、27日午後8時ごろ西鉄電車内で座っていた女性の胸元を動画撮影した疑いがもたれている。
思い出してほしい。5月19日、高島宗一郎市長が市職員の相次ぐ不祥事対策として1カ月の「自宅外禁酒」を行なった事を!
この盗撮を行なったとされる6月13日は「自宅外禁酒」の期間中であり、同27日は高島市長が懲戒処分の厳格化(19日発表)を打ち出したときからまだ8日しか経っていない。しかも、13日の盗撮容疑においては本来、市営渡船姪浜旅客待合所で勤務を行なっているべき時間であることがわかっており、しかも、県警の調べで2年前から盗撮を繰り返していたとのこと。
公社係長が贈収賄で逮捕された直後、飲酒した港湾局客船事務所職員がタクシー運転手に暴行した疑いで現行犯逮捕(不起訴)されたことも「自宅外禁酒」の措置がとられた原因のひとつである。この自宅外禁酒と懲戒処分の厳格化は一体何だったのだろう。処分の厳格化、コンプライアンスの徹底など様々な取り組みをしても、不祥事が防げないということなのか。
自宅外禁酒が開けた日、職員たちが自主的に市民と一緒に集会を開くと聞いて参加したことがある。職員たちはかなり悩んでいた。答えが見出せないのだ。多くの職員がまじめに勤務している。だが、こうした一部の職員が信用を失墜し、多くの職員のクビを締める結果となっている。繰り返される職員の不祥事。解決の糸口はあるのか!
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