福岡の老舗スポーツ用品店の（株）三鷹と関連会社の（株）ミタカスポーツ施設は８月20日、事業を停止し自己破産の申請準備に着手した。負債総額は合計で約９億円。福岡を代表する老舗企業が、また１社消えることになった。
　
　三鷹は終戦直後の1946年10月に設立されたもので、学校や福岡市など官庁関係への販路を持つ福岡を代表するスポーツ用品店だった。東京オリンピックを始めとするスポーツブームに乗り業績を伸ばした同社は、店舗網の拡大とともに知名度を上げていった。過去には大濠駅伝大会を主催するなど、文化事業も積極的に手がけ、1998年には26億円まで売上高を伸ばしている。

　だが、大手量販店との競合激化、消費不況の影響もあり、2000年以降の業績は凋落の一途をたどった。赤字基調に陥ったことでリストラに取り組んだが、業績悪化のスピードには追い付かず、不採算店舗を閉鎖しても業績が上向くことはなかった。近年は２億円台にまで売上高が低下する一方、過大な借入金を抱える状態となっていたが、ついに法的手続きを余儀なくされた。

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・（株）三鷹ほか１社（福岡）／スポーツ用品店経営

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