植物性原料を使用した炭化肥料「地球ワクチン」は、塩害の被害に遭った農地などの除塩だけでなく、放射能物質に汚染された土地の除染にも効果が期待されている。宮城県にある、もりみや(株)の永田健二社長は、土壌改良材を使った農地復興に熱い思いを寄せている。
<除塩に効力を発揮>
発酵菌によって炭化させた植物性原料を使用した「地球ワクチン」。この炭化資材は、窒素、リン、カリウムなど作物の成長に必要な栄養素をバランス良く含んでいるだけでなく、塩分の低減や重金属類などを吸着させる特性を持っている。発酵に光合成細菌や好塩性細菌が含まれた特殊菌を使用し、主にフィリピンなど東南アジアで生産している。
発酵に使用する特殊菌は、その効用が塩害に侵された土壌を和らげる除塩のための資材として広く認められており、20年以上の実績がある。その効果は、畑だけでなく表面土を柔らかくするため、校庭やサッカー場などの芝生整備のためにも使用される。
「地球ワクチン」の特長として、(1)「イオン化された物質を吸着する」、(2)「除塩効果がある」、(3)「作物を育てるための土壌改良の効果が高い」といった3つの効果が挙げられる。
もりみや(株)の永田社長は、「除塩では、塩害で侵された土地の土壌改良の効果に自信を持っています。植物に塩を吸い上げさせない土壌にします」と、除塩への効果に自信を見せる。
資材(地球ワクチン=土壌改良材)を構成する特殊菌の働きにより、土壌の塩分濃度を低減させるとともに、植物の塩耐性を高めることができるという。宮城県の東松島、石巻などの津波での被害の著しい地域で使用しており、現地での塩害復興の効果はすでに実証済み。肥沃な土地を取り戻すのに、効果を発揮する。
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<COMPANY INFORMATION>
■もりみや(株)
代 表:永田 健二
所在地:宮城県角田市角田字町6番地
TEL:0224-63-1850
FAX:0224-62-1538
URL:http://morimiyacorp.com/
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