俳優の山本太郎さんは、「原発なくそう!九州玄海訴訟」(第4次)の原告となったことを明らかにした8月31日、佐賀市内の佐賀県弁護士会館で取材に応じ、法廷での意見陳述について「機会に恵まれれば、喜んでやらせていただきたい」と述べ、裁判官・国に訴えたい思いを、次のように語った。同訴訟は、九州電力玄海原子力発電所の操業差し止めなどを求めている。原告数は、1次から4次まで合計4,923人にのぼる。
「裁判所の法廷で意見陳述するというのは、ドラマの中でしか、体験していませんので、機会が恵まれれば、喜んで、やらせていただきます。専門的なことは言えませんが、ハートに響かせることが大事だと思っています。体制側ではなく、市民に耳を傾けて、人々の暮らしに焦点を当てて、裁判官に対してメッセージを伝えたいという思いがあります。
これまでの原発訴訟で負け続けているのも、国に不利な判決を書きたくないという自己保身が司法にあったと思います。司法も国の方針にいわば"グル"になって、独立せず、国策に乗っ取った判決を出してきた。しかし、時代は変わっていて、原発の必要性は市民に何一つもありません。今、電力は足りているし、地震活動期にあります。市民にはリスクしかないのがはっきりした今、原発が必要だということはありえません。人々の命を守る判決を期待しています」
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