濱口和久氏の著作「だれが日本の領土を守るのか?」の読者プレゼント企画は、9月7日に応募を締め切らせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございます。同企画でいただいた日本の領土問題に関するご意見のなかから、いくつか紹介させていただきます。なお、プレゼントの当選発表は、発送をもって替えさせていただきます。
■冨田 敬士 様
現在の日本政府、これまでの日本政府も含めて、摩擦を避けようと相手国に遠慮をしてきたのではないかと思います。
自国の領土であるという断固たる意志表示を国内においても、してこなかった事が、ロシアのメドベージェフや韓国の李明博大統領に不法に上陸をさせたのだと考えております。
摩擦によって経済的な打撃があるのかもしれませんが、そればかりを恐れていては近い将来、自国の領土を切り売りすることになります。領土問題で譲歩することは、将来を担う子どもたちに対して無責任な大人のやることです。
無法者・中国の侵略を食い止めるためにも、しっかりと領土を守ることが、日本を守ることのみならず世界への貢献にもつながるものだと思います。今こそ国民一人ひとりが自国の領土であることの再認識と経済的にも防衛上も必要であることの理解を深める必要があります。
■溝上 明 様
領土問題で正しい主張をしている日本ではありますが、外交問題は正しいかどうかよりも強いか弱いかで決まると思います。過去の歴史も勝者に都合の良い歴史に修正されていく。日本は経済力・軍事力の強さをさらに磨き上げることが必要だと思います。
軍事力は行使する必要はなく保持するだけで良い訳で、それ自体を悪いことのようにあおる教育や報道は大変な問題です。経済力においては、それを武器にすることはまったく問題がないので、軍事力を持たないのであればせめて経済力を最大限武器として外交を行なうことを望みます。昨今の、軍事力を持つことさえもそして防衛することまでも放棄することが、まるで平和につながるような間違った教育や報道であふれる日本の将来は不安でたまりません。
そのようななかで、今後の日本といたしまして、中露韓に対して絶対的優位を維持する軍事力を果たして保持できるのかどうか、まずはそれを勉強させていただきたい。同じく経済力において日本の実力はいかほどなのか、それも勉強させていただきたい。その展望次第で領土問題の語り方が変わると思われます。
以上、不勉強な若輩者が意見を述べることは大変恥ずかしい限りなのですが、ご教示願いたいとの希望を込めてご意見とさていただきます。
貴重なご意見ありがとうございました。一部の表記や構成などについて、NET-IB編集部で校正させていただいております。
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