<有言実行、あなたは潔かった>
13日(木)の夜、情報が入った。「拓さんが15日、傘下の地方議員たちを集めた会で引退を発表する」というものだ。「さすが拓さんだ!!有言実行の潔い人だ」と感服した。マスコミは過去、「自民党派閥の巨悪の1人、女にルーズ」などと面白可笑しくキャンペーンしてきた。それゆえ、拓さんの本当の政治家像に疑念を齎(モタラ)せるようになった。実際のところは、正義感にあふれ私腹を肥やすところなく真実一路を貫いた政治家であったのだ。最後の引き際も見事、あっ晴れなり。
元々、昨年の末には引退を決めたことは身内から聞いていた。秘書団を解散した時にはもう覚悟を決めていたのである。引退表明を明確にできなかったのは選挙区事情でなく派閥の関係という中央政治事情に依るものであった。拓さん派閥内の石原伸晃幹事長から「辞めることの明言は延期していただきたい」との嘆願が続いていた。石原幹事長が総裁選挙に立つことが鮮明になった時点で【同氏との嘆願から解放された】との認識に至った。
5月の時点から「国会開催中に解散があれば再挑戦する。本国会が円満に終了すれば出馬せずに引退する」と公言していた通り、その約束を履行したのである。こういう風に最後の身の引き方で人間の品格が現われる。山崎拓さんという人物は【政治家】としてというその前に【人間としての気品に溢れた人】なのである。永年の友人が証言する。「一心不乱、サボらずに努力をする。弱かった柔道も練習に練習を積んで強くなった。【国民に尽くす政治家はどう研鑽するのか】と真剣に考えていた」。誠に不器用な人なのだ。
<銭ゲバ先生・古賀誠代議士は獅子奮迅の活躍>
このシリーズの第2回で立証した古賀マコチャンは【政治とは銭を貯めるもの】という政治哲学を有している。今回の自民党総裁選挙を通じて飽くなき権力収奪に燃えているマコチャン先生。まだ「俺の時代は終わった」という時代認識をお持ち合わせしていない。
可哀そうな気もするが、本人にもやむを得ない事情がある。落選し政治家を休業するととんでもないことになる。莫大な政治献金蓄財を秘匿できなくなるのだ。それが彼の宿命なのだ。次の総選挙でも、マコチャンのこの無限の蓄財銭の一部の前に福岡7区の選挙民はひれ伏すのか。この地区だけは流動化がない、不毛の地域である。情けない。
それと比較すると、拓さんの福岡2区は激流・激変の区域だ。転勤者も多い。2区の中央区においてはマンション暮らしが8割を占める。これら住民に、容易にアプローチすることは極めて難しい。
難解な選挙区に自民党からは【拓さんの後継者】が立つ。2人立つかもしれない。民主党は現職・稲富修二氏、みんなの党と日本維新の会は調整のうえで立候補者を立てるであろう。共産党も擁立する。上記した通り、中央区は8割がマンション住民である。次の総選挙は、投票率アップは間違いない。つまり、この補足しづらいマンション住民を掴んだら優位に立てる。こんな予測不能の厳しい選挙を拓さんにはさせたくないな!!
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