3.守旧派
(クーデター派)
◆谷本亮二
絹田周作頭取より三顧の礼を遇されて、維新銀行に転籍し組合対策の責任者となり、後に取締役本店長、常務、専務を歴任。植木頭取から2度役員退任を迫られるも、クーデター未遂事件により苦境を脱し、1992年6月頭取に就任。10年間頭取に君臨し余力を残して相談役となる。後継に栗野和男会長、谷野銀次郎頭取を指名するも、その2年後に「谷野頭取罷免」(クーデター)に動く。(守旧派の総帥)
◆栗野和男
維新銀行本店のある海峡市出身。組合の幹部出身ではないが、谷本頭取と同窓のS大卒。谷本が本店の副支店長の時に山上の保険勧誘に協力。谷本の信頼を得て腹心となる。栗野は地域開発室長等を歴任。谷本に取締役候補との推薦を受けるが谷野に敗れ、その翌年再指名を受けて取締役に就任。谷本から外部との交渉能力の腕を買われ代表取締役会長となる。
◆沢谷一志
第14代組合副委員長。山上の保険勧誘を積極的に協力したことから谷本頭取に認められ高卒初の取締役に抜擢される。谷本相談役の指示に従って「谷野頭取交代劇」では主導的な役割を果たす。クーデター時は専務取締役東南支店長。
◆吉沢 忠
第12代組合の書記長。谷本と同窓のS大卒。山上の保険勧誘や谷本営業本部長時代に営業推進部の課長として谷本営業本部長を献身的にサポートしたことが認められ取締役に抜擢される。改革派の石野裕士と西部高校の同級生。石野より1年遅れて維新銀行入行。クーデター後には常務から専務取締 西京支店長に昇格。
◆北野俊弘
第17代組合委員長。京都のD大卒。栗野の勧めにより山上の保険勧誘に協力し、谷本に認められる。川中隆史と堀部正道とは海峡西高の同級生。クーデター時は常務取締役安芸本部長。
◆川中隆史
第14代組合書記長。谷本と同窓のS大卒。谷本が利用していた割烹の息子で谷本の勧誘を受けて維新銀行に入行。谷本の推薦を受け取締役に昇格。営業本部長として谷野頭取を支える要職の身でありながら、クーデター派につく。クーデター時は常務取締役営業本部長。
◆松木隆司
第15代組合副委員長。山上の保険勧誘に協力。谷本の娘婿の弟に当たることもあり、2001年6月、沢谷に次いで高卒二人目の取締役に抜擢される。クーデター時は取締役東部支店長。
◆大島俊之
第15代組合書記長。京都のR大卒。委員長の大神剛、副委員長の松木隆司の3人は山上の保険勧誘に積極的に協力した功績を谷本に認められ、共に 取締役に抜擢される。クーデター時は取締役本店長。
◆古谷政治
組合幹部出身ではないが谷本と同窓のS大卒。海峡駅長の父親が谷本と知り合いであった関係で維新銀行に入行。山上の保険勧誘に積極的に協力し、谷本の秘蔵子となる。後に展開する「谷野頭取罷免のクーデター」により頭取ポストを手に入れる。クーデター時は取締役首都圏本部長。
◆原口俊也
第16代組合書記長。東京のG大卒。谷野頭取の推薦を受けて取締役に抜擢される。しかしその翌年組合出身の沢谷専務の説得を受け、谷野を裏切ってクーデター派につく。クーデター時は取締役福岡支店長。
≪ (主な登場人物・1) | (頭取交代劇を影で演出した人物) ≫
※この作品はフィクションであり、登場する企業、団体、人物設定等については特定したものでありません。
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