<細野豪志も潰れた>
「自民党は次の選挙で第一与党になる」と確信されているのであろう!!党首選挙が賑やかだ。5人の立候補たちが喧々諤々と議論を走っている。「地方組織は石破がリード、国会議員票は安倍が一歩リード」と情報が流れれば関心を示す。マスコミも政権与党の民主党党首選挙に対する扱いは小さい。話題にもならない。「次の選挙で民主党は壊滅するから民主党党首が総理に就く期間は儚く脆い」と国民も見ているのであろう。
確かに民主党党首選挙は活気がない。野田首相の圧勝。二期目の党首選出決定が決まったようなものだ。ところが野田首相を推す連中全員が「近々の選挙で大敗北する。だから1日でも解散を延ばそう」という敗北主義に浸っている。奇妙なものだ。勝利を目の前にした陣営には、まったく高揚感が無いのである。この光景はまさしく何も決められない民主党の現状を体現している。この無様な状況を築いた張本人は細野豪志代議士だ。
この政治家は女にもてる面構えをしている。民主党内閣では一貫して地味な場所で汗をかき力仕事を積み重ねてきた。細野氏は壊滅しつつある組織の救世主としてはピッタリの嵌り役だった。代わりはいない(もう民主党には人材欠乏)。周囲のラブコールもあって本人も出馬の覚悟をした。関係者も一時は「これで民主党も化粧変えができるな」と期待感が膨らんだ。しかし、歴史の荒波の呑まれる宿命の組織は呑まれる決定を下す。
細野氏は「時期尚早」と党首選挙に名乗り上げることを断念した。断念した理由を取材してみると「前例がないから」とある議員が証言した。「憲政史上(すくなくとも1945年以降)、現役の大臣が現役総理大臣に党首選挙に名乗り上げる前例がなかったそうである。だから辞退するに至った」と解説する。この解説に呆れかえる。非常事態の対応に『前例がないで済まされるのか!!』。「今回は自重して次の機会には万全の態勢で臨む」という細野氏自身の読みがあるのか!!阿保であり甘ちゃんだ!!
<主党党首選挙後は脱党相次ぐ>
反野田で対抗馬を担いで奔走している代議士がこちらの取材に公然と応える。「党首選挙は茶番さ!!野田が勝つのは間違いない。こちらとして今後の為に筋を通しているに過ぎないのだ。この戦いが終わったら我々は脱党するよ!!周囲には同じ志を持った仲間が沢山いる。15人抜けたら衆議院で過半数割れになるから野田第二次政権(第二次政権が誕生するかどうか不明)はすぐさま解散を打つしか方策は無くなる」と断言する。
まーアリバイ作りの民主党党首選挙戦に盛り上がりがないことは承知したが、細野氏自身に指摘された読みがあるのかどうか定かではない。次の解散選挙で「民主党議席は100割る」と筆者は予測している。そうなると【細野氏に次の颯爽と登場できる基盤があるのか】と本人に問いたい。細野氏の今回の日和見主義(民主党党首選挙への出馬辞退)行動で本人の将来は潰えたのである。それだけ今後、政治の地殻変動が進むのだ。
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