19日、福岡市中央区大濠公園内の能楽堂で、劇団エーテル主宰・中島淳一氏の独り芝居の公演が行なわれた。今回の演目は、享年29という若さで刑場のつゆと消えた維新の先駆者「吉田松陰」。その志は、久坂玄瑞、高杉晋作などの門弟に引き継がれ、新時代を切り開いた人材の礎となった。
会場は約240名の観客で埋まった。今回の公演を主催した弊社代表児玉直のあいさつの後、定刻通りに演劇が開始された。
幕末の混沌とした情勢のなか、わが身を断頭台に晒しても確固たる信念を貫いた吉田松陰。中島氏は独りで何役も演じながら、そのドラマを伝えた。能楽堂の独特の雰囲気と気迫溢れる中島氏の演劇に、場内の観客は引きこまれていった。
「雰囲気も良かったし、混沌としている現在社会と重ね合わせて演劇を楽しみました」「独り芝居ならではの表現方法が目新しく感じました」などと観客の反応は上々。
今後も中島氏は独り芝居を精力的に行なう予定である。直近では10月27日、福岡市内で「親鸞」、11月13日には岡山市で「龍馬」を公演する予定。興味のある方はぜひ足を運んで欲しい。
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