<坊主、弁護士が君臨する奇妙な地域>
まずは、前回の鹿児島県知事選をどう評価するのか。現職伊藤祐一郎知事は3回目の当選を果たした。対抗馬は向原祥隆氏であった。向原氏は、鹿児島県内では【反原発かごしまネット事務局長】として、その道では有名な人である。鹿児島県には川内原発があるが、その原発を再開するかどうかが最大の争点であった。向原陣営には全国から支援者達が駆けつけてきた。伊藤陣営側は極力、「原発論争」をひた隠しにしてきた。
結果、どうなのか!!伊藤祐一郎陣営の獲得総数39万4,170票、かたや向原祥隆陣営の獲得数は20万518票であった。この19万4,000票の開きをどう見るか!!前回で紹介した山口県知事選での飯田氏側と当選した山本氏の差が6万6,807票あったのと比較すると、どう評価すればよいのか!!やはり「薩摩の守旧派の岩盤は固い、固い、一筋縄ではいかない」と見るべきであろう。
やはり、【平成維新】が遂行される局面では、薩摩は時流に乗り遅れることは間違いない。ただ、鹿児島知事選での向原陣営の健闘ぶりは、全国津々浦々に波及した。だからこそ、山口県知事選において飯田氏が善戦したことにつながっていく。個別の闘いは地方に拡散していく意義を無視するわけにはいかない。
まーしかし、鹿児島県は不思議と言おうか、異様な時代遅れのゾーンだ。【鹿児島県のドン・和田弁護士】という記事を書いた。伊藤祐一郎知事を最初に誕生させた功労者が、この和田弁護士であったことは周知のことである。弁護士をネットワークにして鹿児島地区を支配する構造が構築されている(核心部分はこのシリーズでおいおい触れていく)。まずは、【弁護士がドン】というのは他の地域では聞いたことがない。それに加えて、坊さんの影響が強いというのも興味が尽きない。薩摩人も、救いようがないまでに間抜けになり下がったものだ。【みらい薩摩(かごしま)ネットワーク】の誕生は、まだまだ遠い未来の話だな。
<竹原前阿久根市長も、皮肉込めてサツマを見切る>
阿久根市長を務めたこともある竹原信一氏から、下記のような投稿をいただいた。
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