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鹿児島のまるいストアが破産 ~中小零細スーパーの厳しい現実(前)
特別取材
2012年10月 3日 13:42

<鹿児島県内2カ月で3件が倒産>
中小零細スーパーの厳しい現実(上) 鹿児島県内で「まるいストア」の屋号で十数店舗展開する(株)まるいストア(鹿児島市紫原5-35-1、井川 良仁社長)が9月28日の決済が不調に終わり、破産手続申請の準備に入った。負債総額は約17億円。28日以降、翌日まで店舗の営業を行なっていたが、取引業者らの商品回収騒ぎにより、地元紙をはじめ、テレビ局まで出動する異様な事態となった。
 鹿児島県内ではここ2カ月で食品スーパーが3社倒産している。8月27日には、(株)やまぐち(本社:鹿児島県日置市伊集院町郡1-85、屋号「フレッシュやまぐち」)が事業停止し、負債約5億円を抱えて破産、また、同日には鹿児島県南部で90年の歴史を持つ松岡商事(株)(本社:鹿児島県肝属郡肝付町前田953-1、スーパー屋号「フードセンター松南」)も店舗を閉店し、同日付で鹿児島地裁鹿屋支部に破産手続申請を行なった。負債総額は約1億5,000万円。いずれも全盛期からは大幅に売上高が落ち込んでいた。
 鹿児島といえば長らく地場スーパー業界の雄であるタイヨーを中心に、「プラッセだいわ」を展開する大和、エーコープ鹿児島、生活協同組合コープかごしまなどの食品スーパー4社が高いシェアを占めていた。上記の3社も地場大手がしのぎを削る中で、独自性を出して事業運営を行なってきたが、近年、県外の資本または大手の参入により、大きく様変わりしている。

(つづく)
【特別取材班】

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